富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は10月19日、新コンセプトを掲げるA4サイズの15.6型ノートPC「FMV LIFEBOOK TH」シリーズを発表した。本体カラーとしてインディゴブルーとアイボリーホワイトの2色を用意し、12月10日の発売予定、価格はオープン、店頭予想価格は200,000円前後(税別)。

  • インディゴブルー

  • アイボリーホワイト

  • FMV LIFEBOOK TH77/E3

15.6型のノートPCはホームユースの主力だが、FCCLの調査によると、使わないときは引き出しや棚にしまっておくケースが多いという。そして使おうと思って本体を出してくると、バッテリーの充電が減っていてACアダプタが必要になったりする。ACアダプタを使うと取り回しにもある程度の制約が生じ、家庭内とはいえせっかくバッテリ駆動でどこででも使えるノートPCのメリットを失ってしまう。

そこでFCCLが考えたのは、専用の充電スタンドを用意すること。リビングやダイニングのちょっとしたスペースに置くことを想定しており、ノートPC本体を充電スタンドに立てた状態でセットしておくため、それほど場所を取らない。充電スタンドから取り出して液晶ディスプレイを開けば、十分に充電された状態ですぐに使い始められる。FCCLは「サッと、パッと」というフレーズで訴求し、これはスマートフォンのようにサッと手に取って、パッと起動して使えることを目指したものだ。「ホームノートの在り方を見直し、使い方・体験から変える」としている。

  • 充電スタンドと本体

充電スタンドにはHDMI出力(4K出力対応)があり、ノートPC本体を閉じてセットした状態でも、画面をリビングのテレビに映すことが可能。インターネットの動画を家族と一緒に大画面で見たり、Office文書を大画面に出力して在宅ワークに生かしたりといった使い方を提案している(別途、外付けのキーボードやマウスが必要となるが)。また、本体を閉じた状態でも、音声アシスタントの「ふくまろ」が機能し、スマートスピーカーのようにも使える。

  • 充電スタンドからテレビに画面出力(イメージ)

リビングに置くということで、デザインにも配慮した。極力シンプルなデザインにしたほか、外装にOMRという製造プロセスを用いた「X-TEXTURE(クロステクスチャー)」という表面加工を採用。ファブリックのようなテイストながら、UV照射のハードコーティングによって汚れにも強くなっている(例えば、液体をこぼしても染みこまず、すぐに拭き取れる)。

  • 新しい外装の仕上げには本当に苦労したという

主な仕様は、CPUがIntel Core i7-1165G7(2.80GHz、最大4.70GHz)、メモリがLPDDR4X-4266 8GBオンボード固定、ストレージがPCIe接続の512GB SSD、グラフィックスがIntel Iris Xe graphics(CPU内蔵)、OSがWindows 10 Home 64bit版。

15.6型の液晶ディスプレイには、シャープのIGZO液晶を採用。解像度は1,920×1,080ドットのフルHDだ。左右のベゼル幅が各7mm、上部が9.7mmの狭額仕様で、画面の占有率は90%と高い。上部にはWindows 10 Hello対応の約92万画素Webカメラがある。テンキー付きの日本語キーボードは、キーピッチが約18.4mm、ストロークが約1.7mm。Bluetooth接続のブルーLEDマウスが付属する。

  • インディゴブルー

通信機能は、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.0。本体の内蔵スピーカーはBluetoothスピーカーとしても機能し、スマートフォンで再生する音楽を出力できる。

インタフェース類は、USB 4 Gen3 Type-C×2(Thunderbolt 4、DisplayPort Alt Mode、USB Power Delivery対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、HDMI出力×1、マイク入力・ヘッドホン入力×1。USB Power Deliveryの仕様は、給電が最大5V/3A、充電が7.5W(5V/1.5A)以上。ただし、PC本体を使いながら充電するには、65W(20V/3.25A)以上が必要。本体サイズはW360×D235.5×H18.4mm、重さは約1.39kg。

  • アイボリーホワイト