ティファールの電気圧力鍋「クックフォーミー」にミニサイズが誕生しました。その名も「クックフォーミー 3L(CY8708JP)」、メディア向けの説明会で実際に調理を体験してきました。
クックフォーミーは、ボタンを押しておまかせ料理ができる電気圧力鍋。以前からティファールは「クックフォーミー エクスプレス(CY8521JP)」という製品を発売しています。210レシピを内蔵し、圧力調理、炒める、煮込む、蒸す、炊飯、保温、再加熱といった多彩な調理ができる点が特徴です。容量6Lとたっぷり料理を作れるため、大家族や大量に作り置きをする人にはいいのですが、本体が大きく収納場所に困るという声もありました。
新製品の「クックフォーミー 3L(CY8708JP)」(以下、クックフォーミー 3L)は容量が3Lで、クックフォーミー エクスプレスの半分です。本体サイズもW324×D314×H268mmとだいぶ小さくなり、使わないときはカップボードに収納しておけますね(クックフォーミー エクスプレスの本体サイズは幅380×奥行350×高さ325mm)
また、一般的な電気圧力鍋の火力が600~700Wなのに対し、クックフォーミー 3Lは900W。火力が強いということは、それだけ予熱時間が短くなるため、トータルの調理時間も短くなり、忙しいときに助かります。
調理家電は実際に使ってみないと魅力はわからないということで、チキンジンジャーを作ります。
フタを開けて焼ける! 焦げ目もしっかり
料理を始めるときにはまず食材を確認。クックフォーミーは操作パネルでレシピを選ぶと、調味料も含めた食材の一覧が表示されます。このあと、操作パネルで手順を確認しながら調理を進めていきます。
感心したのは、「フォークで肉に穴をあける」など、肉の下ごしらえについても操作パネルに表示されたこと。これなら、初めて作る料理も安心です。
クックフォーミー 3L側では予熱をスタートさせます。適温になるとブザーで知らせるため、材料を入れるタイミングを逃しません。ちなみに、予熱が終わったあともそのまま温度をキープするため、下ごしらえに時間がかかっても焦らなくて大丈夫。
内鍋は、もも肉が2枚入る大きさ。皮から入れるとジューッ!っと音がします。肉料理は、焦げ目もおいしさを感じる重要な要素ですからね。しっかりと肉に焼き色をつけられるのはうれしいところ。内鍋は高さがあるので、思ったよりも調理中の油がはねないので、周りを汚しません。この「内鍋で焼ける」というのは大きなポイントです。
鶏肉に焼き色をつけたら、しょうゆ、ハチミツ、酒などの調味料を投入。フタを閉め、次の工程に。圧力調理へと自動的に進みます。圧力調理の時間は約3分。
圧力調理後は、自動で蒸気を排気するため、圧力鍋に慣れていなくても安心です。なお、蒸気はけっこうな高さまで噴出するので、調理するときは戸棚などから出して使いましょう。
蒸気が完全に抜けるとブザーが鳴ってできあがり。操作パネルには「水受けを空にしてください」というメッセージが表示されます。水受けは本体の後ろにある小さなパーツで、調理で出てきた蒸気などが水になって溜まることがあります。ついついお手入れを忘れてしまいがちですが、こうして完成後すぐに操作パネルに表示されれば、洗い忘れを防げますね。
予熱の時間も含め、チキンジンジャーのトータル調理時間は約15分。鶏肉は火加減しだいで固くなってしまうため、気をつかう食材なのですが、できあがったチキンジンジャーは柔らかくて弾力があります。ナイフで切り分けると、キラキラとした肉汁が出てきて、しっとり。旨味たっぷりでおいしかったー。普段、鶏肉を焼くときの火加減との格闘はなんだったんだろうと拍子抜け。調理の手順もクックフォーミー 3Lで確認できるので、初めての料理も迷わず作れてレパートリーが増えそうです。
焼き色をつけられるというのも見逃せません。ビーフシチュー、豚の角煮など、肉を使った煮込み料理は「肉の表面に焼き色をつける」という工程があるもの。これは肉の表面を焼き固めてうまみを閉じ込めるためなのですが、クックフォーミー 3Lなら焼き色をつける工程で別の調理道具を出さなくてよいので、洗い物が少なくなるのもメリットです。
専用アプリでもレシピの確認。お買い物リストも作れる
クックフォーミーは、前菜、メインディッシュ、デザートなどあわせて210のレシピを内蔵しています。バラエティ豊かな搭載レシピを活用するに便利なのが、スマホ用の「クックフォーミー専用アプリ」。
専用アプリでは、本体の操作パネル同様、材料やレシピの手順を確認できます。使いたい食材を指定して、内蔵レシピを検索することも可能。これなら、冷蔵庫の残り物を使って作れるレシピを見つけられるので、食材を上手に使い切れますね。
「ハロウィン」「クリスマス」などのイベントにあわせたレシピや、季節ごとに1週間分のレシピなども検索できるので、毎日の献立決めがラクになりそうです。
便利なのは「お買い物リスト」機能。必要な材料をメモする機能なのですが、レシピに掲載されている材料のほか、「ティッシュ」「洗剤」などついでに買っておきたい物も、メモとして自分で追加できるんです。メモが複数に分かれないので、普段の買い物リストはこの専用アプリだけで済みそう。
クックフォーミー専用アプリには、今後も新規レシピが追加されていく予定です。ただ、クックフォーミー本体がWi-Fi機能に対応していないため、アプリから本体へとレシピをダウンロードすることはできません。新しく増えたレシピの料理を作るには、アプリで手順を確認しながら調理します。
家に料理の先生がやってきたような頼もしさ
電気圧力鍋というと、料理に慣れた上級者が使うようなイメージがありますが、クックフォーミーはレシピ本いらずで料理ができるため、初心者にこそ使ってほしい1台です。材料の下ごしらえ、手順など細かく教えてくれるので、まるで料理の先生が自宅にやってきたような頼もしさです。
共働きの家庭が時短目的で使うのはもちろん、これから料理を覚えたい人にもオススメのアイテムです。また、一人暮らしなど、キッチンスペースに制約があるけど料理はしたい人にも、ぜひ使ってほしいと思います。