京都丹後鉄道の丹後由良~栗田間(宮舞線)で10月4日に発生した車両トラブルに関して、国土交通省運輸安全委員会から「重大インシデント」に認定されたことがウェブサイトに掲載されている。

  • 京都丹後鉄道の普通列車

このトラブルは10月4日21時5分頃、丹後由良~栗田間を走行していた249D列車(1両)で起きたもので、栗田駅手前で異音に気づいた運転士が非常ブレーキをかけ、列車を停止。列車を点検するため、降車しようとしたところ、下り坂で列車が動き始めたという。運転士は再度ブレーキ操作を行ったが、列車は止まらず、栗田駅を約242m過ぎた地点で停止した。ブレーキがきかない状態で列車が動いた距離は約1.4kmとなる。

京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINSは、すでに「ブレーキを作動させるための空気の漏れが原因」との見方を示しているが、今後は国土交通省が重大インシデントとして調査を行い、原因を探ることとなる。同社はウェブサイトを通して、「早急に再発防止を図るとともに、より一層の安全運行に努めてまいります」とコメントしている。