伊藤忠グループのリサーチ会社マイボイスコムは10月15日、14回目となる「スマートフォン」に関するインターネット調査結果を発表した。次にスマートフォンを購入する場合、「現在と同じ携帯電話会社、通信事業者にしたい」と回答した人が57.4%にものぼり、特にNTTドコモとauの利用者は継続利用の希望が7割前後と高かった。ケータイ料金値下げの議論がなされているが、利用者の間では「料金を安くするためにほかのキャリアも比較検討する」という意識があまり広まっていない様子がうかがえた。
調査期間は2020年9月1日~5日で、回答件数は10,223件。7~9問の設問による回答結果となる。調査結果によると、現時点でのスマートフォンの所有率は82.2%で、過去調査と比べて増加傾向にある。所有率は若年層で高く、10~20代で約98%、30~50代で8割強~9割、60~70代でも7割強という所持率となった。
スマートフォンの利用者に、次にスマートフォンを購入する場合のキャリアについて聞いたところでは、同じ携帯電話会社 / 通信事業者にしたいと回答した人は57.4%だった。なかでも、NTTドコモとauの利用者は継続利用を希望するが7割前後だった。携帯電話会社 / 通信事業者にはこだわらないは18.0%で、楽天モバイルなど大手キャリア以外の利用者では3割前後と高くなっている。
スマートフォンで利用している機能/サービスは、通話が9割弱、カメラ / 時計 / アラーム、スマートフォン用Webサイト閲覧が7~8割、Webメール / パソコンメール / フリーメール / 電卓 / 電話帳 / アドレス帳が6割前後となっている。過去の調査と比べて、スマホ決済 / オンラインショッピング / Bluetooth機能の利用は増加傾向にある。逆にパソコン用のWebサイト閲覧は減少傾向だった。
スマートフォンを選ぶ時に重視する点を尋ねたところ、本体価格 / バッテリの保ち時間が利用意向者の各6割弱を占めた。通信料金 / 画面サイズ / 大きさは各40%台で、多機能は男性や若年層に多く、女性若年層はデザイン / 色などで選ぶ傾向がある。60~70代では、機能がシンプルであること、カメラ機能を重視する結果となった。