ニコンは10月15日、フルサイズミラーレスの新製品「ニコン Z 7 II」「ニコン Z 6 II」を発表した。2018年発売の「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」の改良版となる第2世代モデルで、既存モデルのユーザーから寄せられた声をもとに、「撮影者のストレスを軽減するための改善」を多く施したマイナーチェンジモデル。撮像素子やEVFなどの基本装備はZ 7やZ 6を継承する。
価格はオープンで、予想実売価格はZ 6 IIが税込み27万円前後、Z 7 IIが税込み40万円前後。発売は、Z 6 IIが11月6日、Z 7 IIが12月の予定。Z 6とZ 7は継続販売する。
Z 6 IIとZ 7 IIのおもな改良点は以下の通り。
- メモリーカードスロットをCFexpressとSDカードのデュアルスロットに改良
- 画像処理エンジンを2基に増強し、速写性能や動画性能を引き上げ
- 瞳AFの追従性能の向上、被写体を見失った際の挙動を改善
- 低輝度AFを改善、Z 6 IIは-6EV、Z 7 IIは-4EVに
- ライブビュー時の情報表示の非表示が可能に
- グリップをやや深くして握り心地を改善、コマンドダイヤルはローレットの刻みを深くして操作性を改善
- USB給電に対応
- 縦位置撮影に対応するバッテリーグリップ「MB-N11」を用意
従来モデルでは、メモリーカードスロットはXQD(CFexpressにも対応)の1スロットのみだったが、「シングルスロットでは不安」という声が多く、SDメモリーカードとCFexpressスロットのデュアルスロットとした。画像処理エンジンは従来のシングルタイプからデュアルタイプに改良し、処理性能や速写性能を改善している。
本体デザインやボタン配置は基本的に従来と同様だが、グリップやコマンドダイヤルの造形をわずかに変更し、ホールド性や操作性を高めたという。バッテリーグリップの要望も高かったことから、縦位置撮影用のボタンやダイヤルを搭載する「パワーバッテリーパック MB-N11」を新たに投入する(希望小売価格は税込み48,950円)。