映画『きみの瞳が問いかけている』(10月23日公開)の先行上映イベントが15日に都内で行われ、吉高由里子、横浜流星、三木孝浩監督が登場した。
同作はチャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演を務めた『街の灯』にインスパイアされ、韓国で2011年に公開、130万人以上の観客動員数を記録した映画『ただ君だけ』を原作とした純愛映画。不慮の事故で視力と家族を失ったが、小さな楽しみを糧に明るく日々を送る明香里(吉高)と、将来を有望視されていたキックボクサーだったものの現在は心を閉ざした青年・篠崎塁(横浜)の物語を描く。
撮影現場では顔交換アプリなどで盛り上がっていたというが、三木監督は吉高について「みんなが張り詰めた空気になってるのを和ませようととして、スタンバイ中に笑かそうとするんですよ。でもみんな自分の仕事に必死だから……」と暴露。「お〜いってなりました」という吉高に、三木監督は「それで拗ねるという。しかもつっこんでいいのか戸惑う横浜流星さんがかわいかった」と振り返った。
横浜は「楽しかったですよ」と語り、撮影の最後には吉高のことがつかめるようになり「つっこんだり、逆につっこまなかったり」と対応に慣れていった様子。吉高は「Sっ気も出してきたりね。ほっとかれることが1番寂しいですよ」と苦笑していた。
常に落ち着きを見せていたという横浜だが、吉高は「焼き芋の車が通った時のテンションの爆上がり方はびっくり。『初めて見た、こんなにはしゃぐ子だったの!?』というくらい、『わっ焼き芋焼き芋焼き芋!』となって」と意外な一面を明かす。三木監督も「スタッフが買いに行ってたもんね」と同意すると、吉高は「すごい嬉しそうに、おいしそうな顔で食べるんですよ。何回でも買ってあげたくなるくらいの顔で食べてるのが印象的でした」としみじみとしていた。
また、撮影中の横浜の姿について聞かれた三木監督は「この撮影のために筋肉だけ10kg増やすくらい頑張ってくれたんですけど、すごくムキムキな対戦相手の方が現場でギリギリまでパンプアップしてて、『俺、やばい』と言って隣で一緒になってパンプアップしだして、かわいいなとお思いました」と、焦る横浜の様子を語り、横浜は「そりゃそうですよ。もともとすごいのにさらに追い込もうとするから」と、パンプアップを再現。続けて吉高について、三木監督は「塁のパーカーを洗濯した後かぶってシャドーボクシングをするシーンは、リハーサルからめちゃくちゃ照れてて、照れ加減がかわいかったので、本番もカットかけずに見ていました」とコメント。吉高は「撃沈でした。(そんな女性)おるか!? と思って。かきあつめた! 足の先から」と、役になりきるのに苦労していたようだった。