吉高由里子と横浜流星がW主演を務める映画『きみの瞳が問いかけている』(10月23日公開)の場面写真が14日、公開された。
同作はチャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演を務めた『街の灯』にインスパイアされ、韓国で2011年に公開、130万人以上の観客動員数を記録した映画『ただ君だけ』を原作とした純愛映画。不慮の事故で視力と家族を失ったが、小さな楽しみを糧に明るく日々を送る明香里(吉高)と、将来を有望視されていたキックボクサーだったものの現在は心を閉ざした青年・篠崎塁(横浜)の物語を描く。
今回公開された場面写真は、吉高演じる“明香里”に出会う前の、暗闇の人生を歩んでいる塁と、明香里と出会った後の塁の写真。どこか遠くを見つめ切なさが宿る表情と、光が差し込んだような柔らかな笑顔の表情の対比が印象的となっている。
三木孝浩監督は、横浜の起用理由について「横浜君の魅力のひとつに、表情の豊かさがあります。内に秘めたものがあるキャラクターを演じられる彼だからこそ、あのラストにたどり着けたと思っています。自分の内側の感情を揺らして芝居をするのが、彼の大きな魅力の一つですね」と、表情の豊かさが決め手のひとつだったと明かす。
声にもこだわったという横浜は「目の見えない明香里に、声でおじさんだと勘違いされるので、少し低く、でもわざとらしくならないように、いいさじ加減を狙いました。自分の普段の声とは違うので、最初は違和感があったのですが、塁として生きていくうちに慣れていきました。話し方はぶっきらぼうでも、優しさが滲み出るというのが大事だと思っていましたので、温かみがあるような声の出し方というのは意識していたかもしれないです」と役作りについて語った。