アイドルグループ・欅坂46が、ラストライブ「THE LAST LIVE」を12、13日の2日間にわたって開催し、約5年間にわたる活動に幕を閉じた。
2016年4月に「サイレントマジョリティー」で鮮烈なデビューを果たし、以降も常に革新的なアイドル像を提示し続けてきた欅坂46。その姿勢は無観客配信ライブとなった今回の公演でも崩されることなく、広大な会場をフルに活用した舞台セットで2日間全く異なるセットリストのライブを展開。プロジェクションマッピングや水を使った演出など、さまざまなアプローチで全33曲をパフォーマンスしその雄姿を届けた。
DAY2では、デビュー曲「サイレントマジョリティー」で欅坂46としての活動に幕。キャプテンの菅井友香が「次の曲で本当にラストの曲になります。5年間支えてくださった皆さん、応援してくださったすべての皆さまに感謝の気持ちを込めて、精一杯届けたいと思います。私たち欅坂46はこの曲で幕を閉じます。2016年4月6日、この曲で坂を上り始めました。聞いてください」と紹介し、ミュージックビデオ撮影時の渋谷の街並みを再現したセットの上で、27人は一糸乱れぬパフォーマンスを披露した。
その後、小林由依の「その角を曲がると、新しい坂道が続いていた」という語りと共に、改名VTRが流れ、メインステージには櫻坂46としてメンバーが登場。スクリーンに「櫻坂46 1st Single」の文字が浮かび上がると、突如として櫻坂46の1stシングル「Nobody's fault」の歌唱が始まった。グループカラーである白を基調とした衣装を着用したメンバーは、ロングスカートをはためかせ、ダイナミックかつ抑揚のあるダンスと力強い歌声で新たな物語の幕開けを告げた。
「サイレントマジョリティー」のパフォーマンス前に、菅井は「改めて今、欅坂でよかったなと思っています。5年間でいつの間にか当たり前の存在になって、人生の一部となっていた欅坂46と、ついにお別れすることになるんだなって。いかにかけがえのない存在だったか…チームの皆さん、応援してくださる皆さん、そしてメンバーの皆がどれだけ大切だったのか」と欅坂46への思いを告白。
「人生を変えたいと思ってオーディションを受けた子が、特に欅坂には多いんじゃないかと思います。悩んだり苦しい時期もたくさんあったけど、どんなときでも支えてくださる皆さんやメンバーがいたからみんなで乗り越えてこられたと思っています。欅坂の素敵な楽曲や歌詞にいろんなことを教えてもらいました」と続けた。
そして、「どんなに醜くても苦しくても、自分たちらしくいていいんだと教えてくれたのは欅坂でした」と話し、ファンに向けて「皆さんとの思い出を決して忘れません。皆さんの心の中で、欅坂の楽曲や作品が生き続けてくれたらうれしいです。どんなときもキラキラの緑のペンライトで道を作ってくださり、ありがとうございました。欅坂に出会って、応援してくださって本当にありがとうございました」とメッセージを送った。
さらに、「サイレントマジョリティー」で欅坂46としての5年間の歴史に幕を閉じると、「欅坂46が大好きです。皆さんとの5年間は、ずっとずっと宝物です。本当にありがとうございました。以上、欅坂46でした。ありがとうございました」とあいさつした。
なお、2日間のチケット購入者は1日目8万人、2日目11万人の合計19万人(推定視聴総数57万人)を記録し、多くのファンがその新たな旅立ちを目に焼き付けた。
「欅坂46 THE LAST LIVE」セットリスト
【DAY1】
OVERTURE
01. サイレントマジョリティー
02. 大人は信じてくれない
03. エキセントリック
04. 語るなら未来を・・・
05. 月曜日の朝、スカートを切られた
06. Student Dance
07. カレイドスコープ
08. 渋谷川
09. I'm out
10. Nobody
11. 東京タワーはどこから見える?
12. 避雷針
13. 不協和音
14. キミガイナイ
15. 君をもう探さない
16. もう森へ帰ろうか?
17. 黒い羊
【DAY2】
OVERTURE
01. 危なっかしい計画
02. 手を繋いで帰ろうか
03. 二人セゾン
04. 太陽は見上げる人を選ばない
05. 制服と太陽
06. 世界には愛しかない
07. コンセントレーション
08. Deadline
09. 10月のプールに飛び込んだ
10. 砂塵
11. 風に吹かれても
12. アンビバレント
13. ガラスを割れ!
14. 誰がその鐘を鳴らすのか?
15. サイレントマジョリティー
16. Nobody's fault (櫻坂46新曲)
撮影:上山陽介