自分の身の回りの人に比べて自分が「何も成長していないのではないか」と悩むことはとてもつらい状態です。人はなぜ自分が「何も成長していない」と感じるのでしょうか。
ここでは、自分が「成長していない」と感じる原因が何か、また「何も成長していない」という悩みへの対処法について解説します。
「何も成長していない」と感じてしまう原因
人が「何も成長していない」と感じてしまう原因をご紹介します。
自信が足りない
成長するということは、困難にぶつかった際に今以上の力を発揮して乗り越えていくことが必要です。
しかし、自信が足りない場合は、「どうせ乗り越えることなんてできない」と逃げ腰になり、挑戦すること自体を諦めてしまいます。挑戦それ自体を諦めてしまうことは、せっかく自分が成長していく機会を得たのにもかかかわらず、放棄することと変わりません。
明確な目標がない
明確な目標がない状態では、自分で努力する必要がなくただ同じ生活の繰り返しになります。
明確な目標を持ち、自分なりのゴールを目指すことで生活に張り合いができ、それを達成したことにより成し遂げた充実感を味わえます。「何も成長していない」と感じる場合は、明確な目標を立てることが、その状態を脱するために必要だと言えます。
決断不足
決断する際に、判断を他人に任せがちな人もいます。決断を他人に依存しすぎると、何かに成功したとしても自分の成長を感じられず、達成感を味わうことができない可能性があります。
成長を感じるためには、自分でやるべきことを決めて実行することが必要です。
完璧主義
完璧主義者の方はできたことよりもできなかったことに目を向けすぎてしまい、成長を実感できないケースが少なくありません。
また、完璧主義者の場合は、「予定通りにいかない」「壁にぶち当たった」「思うような結果が得られなかった」というときに努力し続けることをやめてしまいがちです。完璧主義の人は、「ちょっとくらい失敗しても大丈夫」という心の余裕を持つようにしましょう。
他人の成長速度と過度に比べてしまう
自分と他人を過度に比べてしまうことで、「自分は何をやってもダメな人間だ」と思い込んで努力をやめてしまいかねません。
他人の成長を見習おうという考えに切り替えないと、やる気もなくなり、自信をなくすことにもつながります。他人の成長を自分と比較するのではなく、自分は自分と割り切るように努めましょう。
自分のコントロール外の事情で悩んでいる
悩みには自分で解決できる悩みと、どう頑張っても解決できない悩みがあります。もし自分の力ではどうやっても解決できない悩みで停滞している場合は、何も成長できないのではなく、どうしようもない問題だと割り切ることが大切です。
「何も成長していない」という悩みへの対処法
「何も成長していない」という悩みへの対処法についてご紹介します。
根拠がなくても自信を持つ
根拠のある自信とは実績や成功体験に裏打ちされたものですが、何も成長していないと感じている人の場合は根拠のある自信を持てない人の方が多いことでしょう。
そこで、まずは根拠がなくても自信を持つようにしましょう。はじめはフリでもかまいません。自信があるような素振りをしていくことで、それが真実になって成功への行動へと変化することがあります。
具体的な目標を持つ
成長していくためには、達成度をはかる物差しとしての客観的かつ具体的な目標を持つことが重要になります。
自分がどうなりたいのか、どういったスキルを身につけたいのかを明確に決めて、取り組みましょう。ただし、いきなり高い目標を掲げてもなかなか達成は難しいため、すぐ手が届く現実的な目標から決めていくと取り組みやすくなるでしょう。
常にアンテナを張っておく
成長を感じられないと悩んでいる場合は、自分のやり方自体が間違っている可能性が高いです。
専門書などの情報媒体などから常に新しい情報を取り入れることで、自身のやり方に固執せずに柔軟な考え方ができるようになるでしょう。常にアンテナを張るということは、これからの選択肢を増やすということにつながります。
失敗をマイナスと考えない
失敗を恐れて行動の機会を逃さないようにし、むしろ、「早めに失敗してよかった」「失敗したことによって成功へのヒントがもらえた」と前向きにとらえるようにしましょう。
多くの人が失敗した後に成功をつかんでいます。失敗を恐れず、失敗をマイナスにとらえない精神が、あなたを成長させてくれるでしょう。
周囲のサポートを受け入れる
成長できない人の特徴に、他人の意見を受け入れず頑固なところがあります。
周囲からのサポートを受けられる場合には、サポートを受けて成果を出すことは悪いことではありません。成長するためにも周囲から受けられるサポートを受ける姿勢が大事です。周囲の力も借りつつ、成長していくように心がけましょう。
日々の成長を確認する
具体的な目標について毎日どれだけ達成できたのかを定期的に振り返ってフィードバックすることは、今後の成長につながります。
成長を実感できずに仕事を辞めたくなったら考えるべきこと
例えば、仕事において成長を実感できずにいると今の会社に対しての不満を持つこともあるでしょう。仕事を辞めたくなった場合は、どのように考えて対処していけばいいのでしょうか。
ここでは仕事で成長できないと悩み、仕事を辞めたくなったときに考えるべきことについてご紹介していきます。
成長を阻害する要因は何か?
成長していないと感じて仕事を辞めたいとなった場合、成長を阻害する要因が何かを考えましょう。職場環境や組織が原因の場合は自分でコントロールできる内容でないため、成長不足ではなく環境の変更を願い出るなど対処方法が違ってきます。
単に努力不足の場合は自分の努力が足りなかったのだと反省し、周囲に助けを求めつつ勉強しなおすことも考えましょう。努力不足の場合は、もう一度転職しても同じことに陥る可能性があります。
成長した後でしたいことは何か?
成長するか・しないかに集中して考えすぎると、なかなか成長できない自分に目がいき嫌になりますが、転職してもそれは同じことです。
極端に自分に向いていない職種だということでなければ、どこに行っても業務を覚えて成長する努力は求められます。いま成長した後でしたいことが何か、またなぜいまの会社でできないかをよく考えてみましょう。
自分にフォーカスし前向きに行動して成長を実感しよう
「何も成長していない」悩みの原因と対処法についてご紹介しました。何も成長していないと感じていても、実は周囲はそう感じていない場合もあります。自分の成長の実感がわかない方は、まずは自分のできることにフォーカスし、少しずつ前向きに行動できるよう努めていきましょう。