考えすぎるということは、同じ事柄を何度も考え込んでしまい、それが悩みとなり引きずる時間が長い状態のことを指します。考えすぎの原因は、何事も自己完結しようとするところにあります。つまりは、人に相談することができず、自問自答を繰り返してしまうことに時間を使ってしまうのです。

本記事では、考えすぎる方の原因や特徴を紹介し、その性格に対処する方法を紹介しています。

考えすぎる人の特徴と考えすぎる原因

まずは考えすぎる性格の人の特徴と原因を解説します。

完璧主義

高い理想や目標を掲げ、自分に厳しい完璧主義な人は、考えすぎる傾向があります。完璧主義なタイプは高い理想に対して責任感が強く、失敗やミスに対しては必要以上に慎重です。

妥協が苦手なため、「もっといい方法があるかもしれない」と考えすぎてしまうのです。

人に頼るのが苦手で、一人で抱え込みやすい

考えすぎの原因の一つは、何事も自己完結しようとするところにあります。つまりは、人に相談できず、自問自答を繰り返してしまうことに時間を使ってしまうのです。

気持ちの切り替えが苦手

考えすぎる人は気持ちの切り替えが苦手で、過去の失敗を引きずる傾向があります。過去の失敗やミスに対して「どうしてあの時こうしなかったんだろう」「あの時こうしておけばよかった」と考え続けてしまいます。

気持ちの切り替えができずに、過去のミスを引きずることが考えすぎることにつながっているとも言えるでしょう。

頭が固い・固定観念がある

過去の経験を通して、「これはこう!」「これはこうあるべき」などの固定観念が強い頭が固い人も考えすぎる傾向があります。固定観念に囚われすぎるとずっと同じ考え方で物事を考えることになるため、それまでの考え方で解決できない壁にぶつかった際に答えが出せず、考えすぎることになります。

他人のアドバイスや違う視点を受け入れることが解決の糸口になることもありますが、頭が固いとそれを受け入れられないため考えすぎるスパイラルが止まらないのです。

周りの人にどう見られているか気になる

他人の目が気になる人も考えすぎる傾向があります。他人の言動は気になるものではありますが、その裏にある心理や考えは、どれだけ考えても正解はありません。

考えすぎてしまう人は、周囲の目が気になってしまうため、正解のないことも自問自答し続けてしまう傾向があります。

  • サボテンが植えられた鉢が窓際に置かれている

    考えすぎてしまう性格の原因を知ろう

考えすぎる性格の対処・改善方法

ここからは考えすぎてしまうことへの対処方法について紹介していきます。

自分の考えすぎてしまう性格を受け止める

考えすぎる方は、そもそも自分が考えすぎてしまう性格であるということを理解していないこともあります。

まずは自分の考えすぎる性格を認めて、周囲の方に悩みとして打ち明けてみるのもいいでしょう。

一人で抱え込まず、人に相談してみる

人に相談することで悩みが晴れることや、客観的な意見を知り、解決のための新しい視点を得るチャンスにもなります。

悩みから遠ざかるために身体を動かす

身体を動かすと、行動に意識が向くため、一旦悩みごとから離れられます。身体を動かす際に人は主に右脳を使います。一方で、深い思考をする際に人は左脳を使います。運動により、バランスよく右脳と左脳を活性化させられます。

考える期限を決める

考えすぎてしまう方は、事前に考える期限を決めるといいでしょう。「寝る前に30分、集中してじっくり考えよう、でも明日は一切考えない」などと決めます。期限をあらかじめ決め、メリハリをつければ、考えすぎることも減っていきます。

とりあえず行動してみる

考えすぎる方は、何事にもまず「これは自分にできるだろうか」「失敗しないか」など、不安な気持ちを行動をする前から抱きがちです。まずは、雑念を振りきって、とにかく挑戦してみるという行動を心掛けましょう。失敗を恐れずにやってみることで、最初に考えてしまうクセを抑制できます。

必要以上に周りを気にしない

周りからどう見られているのかを必要以上に気にしてしまうことで、行動の前に考えすぎてしまい何もできなくなってしまう場合があります。周囲の目を取り入れることも大切ですが、ときには勇気を持つことも必要です。周りを必要以上に気にしないようになれば、自分の好きなことに集中できます。

不安や懸念点を紙に書きだす

そもそも何に対して不安に思い、考えすぎているのかが、よくわからなくなっているため、延々考えてしまうケースもあります。

紙に何について自分が悩んでいるのか書き出してみましょう。紙に書きだすことで頭の中が整理され、自分の考えを把握できます。

考えすぎることのデメリットとは

深く考えて行動をすることは、計画的に物事を進めるうえで大切な要素です。しかし、考えすぎることでなかなか行動ができなければ、デメリットになります。ここでは、考えすぎることのデメリットについて詳しくご紹介していきます。

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    性格を変えるために必要な情報を知っておくことは自分を変えるための一歩につながります

チャンスを逃してしまう可能性がある

考えすぎる方は、すぐに行動に移せず、慎重に考えます。石橋を叩いて渡る、といえば聞こえはいいですが、みすみすチャンスを逃していることもあります。

ストレスをためやすくなる

考えすぎる人は、些細なことも深刻に受け止めてしまうため、比較的ストレスがたまりやすい傾向があります。適切に受け流すなど、妥協をすることが難しいため、仕事に集中できないなど、悪循環を引き起こす可能性もあるでしょう。

過度に失敗にとらわれてしまう

失敗は人を成長させる糧でもありますが、考えすぎる方の場合、過去の失敗にとらわれてしまい、失敗を次に活かせてないことがあります。失敗を活かす方向ではなく、過去の失敗に関連しそうな出来事から逃れたいという意識が強くなるためです。

自分への戒めとして失敗を記憶するのは悪いことではありませんが、それを糧として成長につながらないとチャンスを逃してしまうということにも影響します。

考えすぎる性格を理解し適切な対処を

これまで、考えすぎる性格であるデメリットやその対処法について解説しました。

考えすぎる性格にもポジティブな側面があります。深く物事を考えられるからこそ、多角的な方法などでいろいろと予想でき、慎重で失敗が少ないというメリットがあります。細かい作業や精度を求められる場面では活躍できるでしょう。

一方で、度が過ぎると大切なチャンスや自分の可能性を自らふいにしてしまう可能性もあります。また、ストレスも溜めてしまいやすい傾向にあるので、気づいた時点で少しずつ考えすぎる性格を改善していきましょう。