Oculusは、PCレスでVR体験ができる、スタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Quest 2」を10月13日に発売した。価格(税別)は64GBモデルが33,800円、256GBモデルが44,800円。カラーはホワイト。oculus.comやFacebookの正規販売店のほか、Amazon.co.jp、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、GEOなどで取り扱う。
Oculus Quest 2は発表時の速報レビュー記事のとおり、オールインワン型のVRシステム「Oculus Quest」(2019年発売)の後継機種で、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)とコントローラーを用意するだけでVRゲームなどを楽しめる。対象年齢は13歳以上。なお、Quest 2の設定にはFacebookアカウントが必要となる。
Quest 2の発売に合わせて、テレビCM動画「なんにだって、なってやれ。」(30秒版)がOculus JapanのYouTube公式チャンネルに掲載。新作をはじめとするさまざまなVRゲーム作品が映像内に登場する。
Oculus Quest 2の特徴
クアルコムの最新SoC「Snapdragon XR2」を採用し、6GB RAMも搭載して処理能力を初代よりも強化。PCや外部センサーを用意することなく、Quest 2単体でユーザーの動きをVR内に反映。6DoF対応により、顔の向きだけでなく、頭の高さや自分の位置を把握できる。付属の新しいTouchコントローラーで操作できるほか、ハンドトラッキングもサポートする。
「史上最高の高解像度」を謳う液晶ディスプレイを採用しており、解像度は片目につき1,832×1,920ドット。リフレッシュレートは最大72Hzで、将来的には90Hzもサポート予定だ。本体内部のレンズ(アイカップ)を左右に動かせるようになっており、58/63/68mmの3段階で目の幅(IPD:瞳孔間距離)に合わせて調整できる。
また、左右にポジショナルオーディオ機能(スピーカー)を備えており、イヤホン/ヘッドホンで耳をふさがずに、VRゲーム/コンテンツの音を聞ける。3.5mmステレオミニのヘッドホン出力と、内蔵マイクも備えている。
無線LAN機能を内蔵し、単体でネットワークに接続できる。既存のOculus Questの全ライブラリにアクセスでき、新たにリリースされるKizuna AIのVRリズムゲーム「Touch the Beat!」などのVRゲームや、VRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト(VirtualCast)」といったVRコミュニケーションサービスなどが手軽に楽しめる。YouTubeやNetflix、Amazon Prime Video、DMM VR動画プレイヤーなどの動画配信サービスのアプリも利用可能だ。
Facebookアカウントでログインすることで、ホーム画面にアクティブなマルチプレイヤーゲームや友だちに人気のあるアプリ、VRでプレイしている友だちなどが表示されるという。
なお、Oculusは2020年10月から、同社のVRデバイスを初めて使用するときはFacebookアカウントでのログインを必須化し、既存のOculusアカウントのサポートを2023年1月1日をもって終了する予定だ。Facebookアカウント連携時の挙動や設定方法については、前述の速報レビュー記事を参照のこと。
Quest 2本体の内蔵カメラを通して周囲のものにぶつからないよう設定できるGuardian(ガーディアン)や、VRゴーグルを付けたまま周囲の様子を確認できるPassthrough+(パススルー+)など、VR体験中に周囲の様子をすぐ確認できる機能も備えている。
内蔵バッテリーで動作し、ゲームの場合は約2時間、動画視聴の場合は約3時間使える。充電・データ転送対応のUSB-C端子を備えており、付属のUSB-C充電アダプターを使うと約2.5時間でフル充電できる。
従来のQuestと比べて本体が10%以上軽く、小型になっているのも特徴。本体サイズはストラップを折りたたんだ状態で191.5×102×142.5mm、ストラップが開いた状態で191.5×102×295.5mm。重さは503g。Touchコントローラーの本体サイズは各9×12cm(トラッキングリング含む)、重さは各126g(バッテリー含まず)。
別売アクセサリーとしてQuest 2と同梱品を収納できる携帯用ケース(税別6,100円)や、Quest 2 Eliteストラップ(同6,200円)、Quest 2をゲーミングPCに接続してOculus Riftのゲームを楽しむための高速光ファイバケーブル「Oculus Linkケーブル」(USB 3 Type-C対応、長さ5m、税別9,800円)などを用意する。