エン・ジャパンは10月12日、「副業」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は7月29日~9月27日、同社運営の転職支援サービス「エン転職」のユーザー6,325名を対象にインターネットで行われた。

  • 現在の副業希望状況/新型コロナウイルスによる副業への意識の変化

    現在の副業希望状況/新型コロナウイルスによる副業への意識の変化

調査によると、「現在、副業を希望している(非常に+やや)」という人は49%。しかしながら、「勤務先で副業が認められている」という人は27%と3割にも満たないことが分かった。

また、「新型コロナウイルスの感染拡大を受け、副業への意欲は高まりましたか?」と聞くと、「高まった」が53%、「変わらない」が45%という結果に。「高まった」と回答した人からは、「オンラインで出来る仕事の幅が広がり、それを有効利用できる可能性が高くなったため」「景気が悪くなったときにボーナスに大きく響くので、いざと言うときの貯蓄用に副業をしておきたい気持ちが強くなった」などの理由があがった。

  • 副業を希望する理由

    副業を希望する理由

次に、副業を希望している人に対し、副業を希望する理由を尋ねたところ、前回(2019年)調査と同様に「収入を増やしたい」(88%)が断トツのトップに。前回調査との差が大きかった項目は「失業したときの保険」で、前回の14%から8ポイント上昇し22%となり、新型コロナウイルス感染拡大以降、将来の仕事の不安を抱く人が多いことがうかがえた。

また、副業してよかったことを教えてもらったところ、「副収入が得られた」(82%)が圧倒的に多く、次いで「人間関係が広がった」(30%)、「知見・視野が広がった」(30%)と続いた。

一方、副業の不安に関しては、「手続きや税金の処理が面倒」(52%)、「本業に支障が出そう」(37%)、「過重労働で体調を崩しそう」(36%)が上位となった。