女優の蒔田彩珠と桜田ひよりがW主演するドラマ『言の葉』(FOD 19日0:00~、CS・フジテレビTWO 31日20:00~)の完成発表会が12日、東京・台場のフジテレビで行われた。
フジテレビが全国の高校生を対象に脚本を募集した第7回「ドラマ甲子園」の大賞作品である同作は、人付き合いが下手で友達ができない女子高生・伊藤香里(蒔田)と、言葉が話せない少女・桜木咲(桜田)との心温まる友情物語。
この発表会には、蒔田、桜田のほか、大賞受賞者で演出も務めた高校2年生の平野水乙さん、香里と同じクラスの学級委員長・佐藤歩美役の箭内夢菜、香里と同じ高校1年生で野球部の木村武史役の宮世琉弥も出席した。
平野さんは「コロナ禍の中で脚本に挑戦してみようと思ったんですが、監督もとなると初めてのことばかりで不安でしたが、スタッフさんや学校の皆さん、家族が応援してくれて、本当に良い経験をさせていただきました。大変だったのは『カット!』と言うタイミングが本当に苦手で、私がせっかちなせいで言うのが早くなってしまって、助監督さんに助けてもらいながらやりました」と撮影の苦労を回想。
そんな高校生監督に、蒔田「初めてのドラマ撮影なのに、『疲れた?』って聞いても『全然!楽しいです』としか言わなくて、楽しんでいるのが伝わってきて、私も頑張ろうって思いました」、桜田は「(カットが苦手だったことについて)何回かテストではちょっと早い時もあったんですけど、本番ではばっちりでした」と太鼓判を押し、箭内は「監督が16歳で私は20歳なんですよ。この中で一番年上なんですけど、私よりすごく大人で、さっき言ってたカットも最初は慣れてなかっただけで、回数を重ねるごとに監督の『カット!』を聞こえると安心するんですよ。それがなんか良かったです」、宮世は「最初会った時、同い年とは思えないような作品だったので、僕が圧倒されちゃって……。すごい吸収力です」と絶賛した。
こうして完成した作品を見て、平野さんは「撮影が終わって本当にこれででき上がっているのかな?って想像もつかなくて、いざ編集に入って、大丈夫かなと不安だったんですけど、最終的にでき上がったものをあらためて見てみたら、想像以上に良くできたんじゃないかなと思いました。音楽も今回ヨルシカさんの『ノーチラス』を使わせていただいたんですけど、その影響もあってすごく良い作品になっていると思います」と自信をコメント。
蒔田は「見た後に大切な人に『ありがとう』とか『ごめんね』を伝えることがどれだけ大切なのかということを考える機会になるドラマだなと思います」、桜田は「言葉の力ってすごいなと思いました。伝え方によってはいい風にも悪い風にも取られてしまうので、どれだけ自分の思いを乗せて相手に届けることが大切なのかを考えさせられるドラマだなと思います。でも構えず楽な感覚で見てほしいです」と見どころを語った。
このドラマのメイキング番組は、FODで配信されている。