俳優の加藤清史郎が12日、都内で行われた映画『グーニーズ』4K ULTRA HD化発売記念トークイベントに出席。俳優の道に進もうと決意したきっかけを語った。

  • 加藤清史郎

3年間のイギリス留学を経て、今年大学生になった加藤は、“グーニーズ”たちと同世代の代表としてイベントに登場。「19歳になりました。加藤清史郎です」とさわやかに挨拶し、「今日は冒険してる感満載の服。いまにも洞窟のほうに僕も行きたいなと思っちゃいます」と衣装を紹介した。

そして、イギリス留学に行くときには、すでに俳優として生きていこうと決めていたと告白。そのタイミングは中学1年の冬頃で、2015年に上演された「六本木歌舞伎『地球投五郎宇宙荒事』」で共演した歌舞伎俳優・市川海老蔵の言葉が決め手になったという。

加藤は「稽古の最中に海老蔵さんが『将来どうするんだ』という話をしてくださって、当時野球部に入っていたので『野球選手か俳優かで迷っています』とお話して、『お前そのキャリアをつぶしてまで野球やりたいのか。野球は趣味でもできるし、役者やっていれば野球選手もできるぞ』と言われて、『なるほど』と改めて思った。そこで、こんなに楽しいことを続けて生きていくことができたらすごく幸せだろうなと思って、俳優として生きていきたいなと思いました」と説明した。

さらに、「本当に悩んでいた時期ではあったので、海老蔵さんの稽古中のさりげない会話、一言が俳優の道一本に絞るきっかけになりましたし、結果的にはそれが留学につながったと思っています」と感謝。「覚悟を持つきっかけを海老蔵さんがくださった。楽しいという思い一つで、小さい頃は習い事みたいな感覚でやっていて、それを仕事に切り替えるきっかけというのがあのタイミング」と振り返り、「僕が俳優をやっていきたいと思った理由は、これまでのことが楽しかったからですし、こんな楽しいことが続けばいいなと思ったからです」と語った。

1985年に劇場公開された名作『グーニーズ』は、落ちこぼれ少年団“グーニーズ”の大冒険を描いたアドベンチャー映画。製作総指揮スティーブン・スピルバーグ、監督リチャード・ドナー、脚本クリス・コロンバスと、製作陣も豪華な顔ぶれで今でも根強いファンに愛されている。そして、製作から35年の時を経て4K ULTRA HD化され、今月9日に「【初回限定生産】グーニーズ 日本語吹替音声追加収録版 4K ULTRA HD & HDデジタル・リマスター ブルーレイセット」が発売。野沢雅子、古谷徹、藤田淑子など豪華声優陣が贈る、1988年のノーカットTV放送版日本語吹替が初収録されている。

加藤は、コロナ禍のおうち時間に『グーニーズ』を初めて見たそうで、「一昔前の作品を見るようになって『グーニーズ』を見たらドハマりしました。昨日も家族で見ました」と話し、「誰もが楽しめる冒険というテーマに惹かれ、個性の強いキャラクターがケンカしたりボケ倒したりするんですけど、芯の部分にはグーニーズの友情や家を守りたいという思いが場面場面に表れているのが好きです」と魅力を語った。