シチズン時計の「カンパノラ」がブランド誕生20周辺を迎え、日本の伝統工芸を用いた記念モデルが登場する。80本限定の「彪目金(あやめきん)」は1,045,000円(税込)、レギュラーモデルの「暈響(かさねきょう)」は990,000円(税込)、2モデルとも2020年11月下旬の発売予定となっている。
カンパノラは「時を愉しむため」のウオッチブランド。今回の20周年記念モデルは、機械式のメカニカルコレクションに連なる。会津漆の伝統工芸士・儀同哲夫(ぎどうてつお)氏がすべて手作業で制作した文字板と見返しリングを使っており、1つ1つ表情が違う(同じものは存在しない)。
限定モデルの彪目金(あやめきん、NZ0001-04E)は、「金虫喰塗り(きんむしくいぬり)」という伝統技法をベースとした美しい漆文字板が見どころ。漆、金粉、菜種、そして研ぎによって、独特の「彪(ひょう)文様」を描く。虎の雌とされる「彪(ひょう)」は江戸時代の浮世絵にもよく登場し、ひと目見れば幸福を招くといわれていた。
レギュラーモデルの暈響(かさねきょう、NZ0000-07L)は、文字板と見返しリングに儀同哲夫氏が創り上げた濃紺の漆を使用。さらに、螺鈿(らでん)細工をモザイク模様のように配置し、万華鏡からのぞくさまざまな形を人生に重ねて表現したとしている。
共通の仕様として、ケース素材はステンレススチール、ケースサイズは径42×厚さ14mm(設計値)、風防は両面無反射コーティングのサファイアガラス、バンド素材はワニ革、防水性能は日常生活用防水。
自動巻き機械式ムーブメントは、シチズン傘下のラ・ジュ―・ペレ(La Joux-Perret SA)製「Cal.Y513」で、パワーリザーブは約42時間。時計の裏ぶたはスクリュー式シースルーバックとなっている。