俳優の妻夫木聡が主演を務めるTBS系日曜劇場『危険なビーナス』(10月11日スタート、毎週日曜21:00~)の制作発表会が10日、都内で行われ、妻夫木、吉高由里子、ディーン・フジオカ、中村アンが出席した。
本作は、東野圭吾氏の同名小説が原作のラブサスペンス。正義感が強く真面目な独身獣医の主人公・手島伯朗(妻夫木聡)が、突然現れた「弟の妻」と名乗る謎の美女・矢神楓(吉高由里子)と共に失踪した異父弟・明人の行方を追ううちに、矢神一族の遺産争いに巻き込まれていく。
会見では1話のエピソードをキャスト陣が紹介。名家「矢神家」の養子で若手実業家の矢神勇磨を演じるディーンは、「ブッキー(妻夫木)の本番にかける熱量をすごい感じた。伯朗が勇磨の襟をつかんで振るシーンがあるんですけど、テストのときはめっちゃ優しくやってくれて、なんとなくこういうレベルで来るんだなと思っていたら、本番になったら思いっきり来たから全然準備できてなくて、頭がぐわんってなっちゃって、昔の古傷が傷んだというエピソードがありました」と笑いながら語った。
妻夫木は「ヒヤッとしました」と振り返り、「なんでそうなったかって言いますと、1話で吉高さんにビンタされるシーンがあって、テストまでは、そんなにはいかないですよっていう雰囲気が漂っていたんですけど、本番が始まったらバシーンって思い切りビンタをされて、たぶんそれが頭に残っていて、本番は思い切っていいんだって。吉高さんのせいと言っても過言ではない」と吉高のビンタの影響だと冗談交じりに告白。
すると吉高は「道づれにされたんだけど!」と声を上げ、「普段、左利きなので左手でそういうシーンはやるんですけど、そのときバッグを左手で持っていて、一発決めしたいと思ってエイッ! てやったらバコーン! ってちょうどいい感じの強さで入ってしまって。加減がわからなくなってしまって。入ったなという自覚はありました」と説明した。
妻夫木は「思い切りやってもらったほうが感情が入りやすいので、すごく愛のある一発をいただいて僕はすごくうれしかったです」と感謝し、「これかっていうのを見てもらえたら」と視聴者に向けてメッセージ。ディーンも「それを受け止めたところを見逃さずに!」とアピールした。