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【この記事のエキスパート】
自転車整備士:椿 直之

自転車整備士:椿 直之

大手スーパーに4年、ホームセンターに5年勤務した経験を活かし、販売していた商品の特徴や使い方などをご紹介。
現在は独立して自転車店を経営している。
大学のイベントで点検会を開催したり、自転車整備士を目指す方々に向けた研修で講師を務めたりしているため、自転車関連の知識が豊富。
特に年齢別、タイプ別、用途別での自転車の選び方などの紹介に定評がある。


この記事では、マウンテンバイクの一種で、幅のある太いタイヤを装備したファットバイクの選び方とおすすめ商品を紹介します。雪道や砂地、段差のあるデコボコ道でも走りやすいです。ブロンクスやハマーといった人気ブランドの商品をピックアップ。最初の1台にいい安いものも。

悪路も抜群の乗り心地
ファットバイクの魅力とは?

ファットバイクはマウンテンバイクの一種で、幅のある太いタイヤを装備しています。もともと雪が積もる寒冷地での走行を考えて開発されたもので、雪道や砂地、段差のあるデコボコ道でも走りやすいのが特徴です。

タイヤが太いぶん、車体重量は重くなりますが、走破性や見た目のかっこよさは格別。過酷なトレイルに対応した本格モデルから、街乗りしやすいライトモデルまで幅広いファットバイクが販売されています。

用途・素材やホイールなど
ファットバイクの選び方

ファットバイクの選び方のポイントを4つご紹介します。タイヤの太さやフレームの素材をよくチェックすることが大切です。ぜひファットバイクを選ぶときの参考にしてください。

【1】タイヤの太さ
【2】フレームの素材
【3】ホイールの大きさ
【4】エンド幅

上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】用途に合わせてタイヤの太さを選ぶ

出典:楽天市場

ファットバイクのタイヤ幅は、4~5インチが主流です。雪道や未舗装の荒れた道を走るなら、接地面積が広く、安定感の高い5インチがおすすめ。安定感と操作性の両方を求めるなら、バランスにすぐれた4インチがいいでしょう。

最近では、「セミファット」と呼ばれる3インチのタイヤを採用したモデルも注目されています。安定感はやや劣りますが、スピード感のある軽快な走りを楽しめるため、街中での利用にもぴったりです。

【2】フレームの素材ごとの特徴を知ろう!

ファットバイクに使われるフレームの素材には、クロモリ、カーボン、アルミなどがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

頑丈で衝撃吸収力が高い「クロモリ」「チタン」

トレイルや段差の多いデコボコ道など、ハードな環境を長時間走る場合には、クロモリ製やチタン製のフレームが向いています。クロモリはほかの素材よりも重量があるものの、耐久性と衝撃吸収力が高く、頑丈です。

チタンは、クロモリと同様に頑丈なうえに、軽量なのが特徴。漕ぎ出しの重さを感じにくく扱いやすいのですが、高価なのもあり、あまり出回っていないようです。

軽くて軽快な乗りごこちの「カーボン」

ある程度舗装された道を長距離走行するなら、カーボン製のフレームがおすすめです。カーボンは軽量なのに加えて、高い衝撃吸収性能を備えています。快適な乗りごこちで、長時間走行しても疲れにくいのが特徴です。

カーボンは値段が高く、キズがつきやすいともいわれているため、ハードな環境での走行は控えたほうがいいかもしれません。

湿気やサビに強い「アルミ」

出典:楽天市場

通学や通勤など、街中での日常使いであれば、アルミ製のフレームを選ぶといいでしょう。衝撃吸収力はあまり高くないものの、軽くて丈夫で扱いやすく、漕ぎ出しもスムーズです。安価で品ぞろえが豊富なのもうれしいポイント。

また、アルミには、水に濡れてもサビにくいという長所があります。ビーチで使いたい人にもぴったりな素材です。

【3】ホイールの大きさをチェック

出典:Amazon

ホイールの大きさは、コントロール性に影響します。ファットバイクはタイヤが幅広で大きいぶん、機敏な動きがやや苦手です。街中など、細い道やカーブが多い道で走行するなら、小回りのきく、やや小さめのホイールを選ぶといいでしょう。

一方、本格的なトレイルや長距離ライドであれば、ファットバイク本来の性能を発揮できる大きめのホイールが適しています。ひと漕ぎで大きく進むので、まっすぐな道ではスピード感のある走りが楽しめるでしょう。

【4】エンド幅にも注目!

ファットバイクにはエンド幅と呼ばれる部位があり、ホイールやタイヤを交換する際などに必要になります。エンド幅とは、ホイールを挟むフレームの幅のこと。前輪と後輪の2カ所をそれぞれチェックします。

一般的なスポーツバイクはエンド幅の規格が決まっているものも多いですが、タイヤが太いファットバイクの場合は、特殊な規格になっていることも。レアな規格だと、交換時に時間がかかる場合もあるので、気になる方は確認しておくといいでしょう。

自転車整備士がアドバイス
雪道も走行できる唯一の自転車

【エキスパートのコメント】

通常の自転車で雪道を走るためには対策が必要です。一応自転車用のスタッドレスタイヤも存在はしていますが、車と違って自転車のタイヤ交換に慣れている人は少ないでしょう。カー用品のスプレー式チェーンを代用する手もありますが過信は禁物です。

ファットバイクならタイヤの安定感のおかげで安心できます。空気を少し抜き気味で走行するとさらに安定するのもポイントです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)