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【この記事のエキスパート】
わこう助産院院長・助産師/社)わこう産前・産後ケアセンター代表:伊東 優子
ドラマ「コウノドリ」の撮影場所にもなった助産院の院長。
25年以上助産師としてのキャリアを持つ。総合母子周産期医療センターをはじめ妊娠・出産・産後・子育てのあらゆる分野の経験を活かし2011年より助産院を開業。
2015年 内閣総理大臣、厚生労働大臣の視察される産前・産後ケアのモデル施設。
「安産ごはん160」監修
母乳量を確認できたり、日々の成長を記録できる赤ちゃん用体重計。この記事では助産師監修のもと、赤ちゃん体重計の選び方とおすすめ商品をご紹介! 人気のタニタをはじめ、コンパクトで置き場に困らないものや大人も使える商品を厳選しました。
メリットを解説!
赤ちゃん用の体重計は必要?
赤ちゃん体重計とは、新生児用体重計のことで「ベビースケール」とも呼ばれます。乳幼児の定期健診を受けていれば、わざわざ赤ちゃん用の体重計を購入する必要はないと思っている方が多いかもしれません。一方で「赤ちゃん体重計を買ってよかった」という声が多くあります。まずはそのメリットについてご紹介します。
こまかい数値を測定できる
メリットの1つは、こまかい数値を測定できること。赤ちゃん用の体重計は1g~50g単位で計測できるものが多くあり、大人用の体重計では量れないこまかい数値も計測できます。赤ちゃんの成長はとにかく早いですが、日々少しずつ変動していくなかでは気づきにくいものです。数値で把握することで、成長の記録にもなります。
母乳量測定に役立つ
メリット2つ目は、母乳の量を測定するのに役立つということ。赤ちゃんは母乳を飲んだぶんだけ体重が増えるので、母乳がきちんと出ているかどうか、しっかり飲めているかを判断する基準になります。赤ちゃんだけでなく、お母さんの健康管理にも重要な役割を果たしているのです。
赤ちゃん体重計・ベビースケールの選び方
まずは赤ちゃん用体重計の選び方をご紹介します。
計測機能で選ぶ
赤ちゃん体重計を買うときにもっとも大切なチェックポイントは、計測機能です。使用方法によっては、とくにこだわって選びたいですね。
1g単位で量れるものがおすすめ
赤ちゃん体重計のなかには5g単位や10g単位で量れるものもありますが、よりこまかく量りたいのであれば、少し値は張りますが1g単位で計測できるタイプがいいでしょう。授乳量を知りたい場合は、1cc=1gで計算することができます。
赤ちゃんの吸う力には個人差があるので、長い時間おっぱいを吸っていても実はあまり母乳を飲めていないということも。1g単位で量れるタイプの赤ちゃん体重計であれば、よりこまかな変化に気づくことができますよ。
正確な数値を知るために精度の高いものを
赤ちゃん体重計を選ぶときは、誤差が少ないものを選ぶのが大切です。赤ちゃんの体重は、より正確な数値を把握できるほうが体重管理にも役立ちます。
ただどうしても赤ちゃんは測るときに動いてしまいがちなので、誤差の範囲が+-10パーセント程度のものを目安とするのがおすすめです。誤差の範囲については記載のない商品もありますが、赤ちゃん体重計を選ぶときのポイントとしてチェックしてみてくださいね。
最大表示もチェック
赤ちゃん体重計には、表示できる最小と最大数値が存在します。最大表示の数値が小さすぎると、使用できる期間が短くなりますので、ご注意ください。
赤ちゃんの平均体重は、生後3カ月で4.5〜6kg程度です。また1歳ごろになると7〜10kg程度になってきます。もちろん赤ちゃんによって体重も異なってきますので、長く使用したいのであれば、15〜20kgぐらいまでカバーしてくれるものがいいでしょう。
もちろんあわせて、表示できる最小数値のチェックも忘れずに。0〜5g程度まで表示してくれるものだと、母乳量の確認などに役立ちます。
収納や持ち運びやすさをチェック
赤ちゃん体重計は寝かせながら測るタイプが主流のため、サイズは大きめです。ただそのなかにもいろいろありますので、よりコンパクトで持ち運びしやすいものを選びましょう。
一般的なベビースケールは、大きさが40×60cm、重量が2kg程度が目安となります。また、厚みのあるタイプは収納しにくくなります。収納場所にあわせて、赤ちゃん体重計の厚みのチェックも忘れずに。
便利な機能で選ぶ
赤ちゃん体重計は、商品によっていろいろな機能がついています。自分が使うときに、どのような機能があったら便利かを想像しながら、チェックしてみましょう。
風袋引き機能|正確な体重が分かる
赤ちゃんの正確な体重を量りたいとき、服を着せずにベビートレーにのせては体を冷やしてしまいます。そこで便利なのが、風袋(ふうたい)引き機能。
最初にタオルやおくるみを敷いて重さを量ってから赤ちゃんをのせてあげると、タオルやおくるみの重量を差し引いて赤ちゃん自身の体重を量ることができます。
トレーの取り外し|大人も使える
最近ではベビートレーを取り外しできるタイプも増えてきました。トレーを取り外せば大人用の体重計として使えるので、長期的に使用することが可能。家族みんなで使う体重計と考えれば、レンタルではなく購入するほうがコスパが高いといえます。
またベビートレーを取り外せれば掃除がしやすく、つねに清潔な状態で赤ちゃんの体重を量ることができます。デリケートな赤ちゃんの肌に触れるものですから、いつもきれいにしておきたいですね。
バックライト機能|暗闇でも見やすい
バックライト機能は、頻回授乳が必要な新生児のころの赤ちゃんの体重を量るときにとくに便利です。バックライト機能つきなら暗いところでも数字がくっきりと見えるので、赤ちゃんがぐっすりと眠っている真っ暗な部屋でも体重を量ることができますよ。
赤ちゃんを起こさず寝ている間に体重を量ってしまいたい、という方にピッタリです。
メモリー機能|授乳量の比較に便利
赤ちゃん体重計の魅力のひとつは、日々赤ちゃんの成長を実感できるという点。メモリー機能がついていれば、記録をし忘れてしまったときでも前回の測定結果を見られ、赤ちゃんの変化がわかりやすくなります。
また、前回との授乳量の変化を知りたいときにも便利な機能。授乳前後の体重差を自動で差し引いてくれる製品なら、授乳量がすぐに把握できます。
アプリ連携|スマホでかんたん管理
赤ちゃんの体重管理のために毎日測りたいときは、スマホと連動できるものや専用アプリがあるものだと、より便利です。
体重の書き忘れの心配がなくなり、赤ちゃんのお世話をしながらでも、かんたんに体重のチェックをすることができます。より手軽さを求めるなら、アプリ連携があるかどうかのチェックも忘れずにしておきましょう。
価格で選ぶ
赤ちゃん体重計は、商品によって値段もさまざま。数千円程度のリーズナブルなものから、数万円するものまで、価格帯が広いです。
赤ちゃん体重計の値段の差は、すなわち機能性の違い。たとえば表示される単位がこまかいものや、計測できる数値が大きいもの、メモリー機能があるものなどは、より高価な傾向にあります。
もちろんあると便利な機能ですが、使わないと意味がありません。5,000〜10,000円程度の商品でも、じゅうぶんな機能が備わっているものが多くありますので、必要な機能かどうかを見きわめて購入してください。
プレゼントならデザイン性もこだわって
赤ちゃん体重計は病院で使用しているような無機質なものが多いですが、なかにはかわいいデザインやカラーが特徴的なタイプもあります。
デザインにこだわったものなら、出産祝いなどのプレゼントにぴったり。毎日測定するママやパパも楽しくなるようなデザインを選んでみましょう。
赤ちゃん体重計のおすすめメーカー
ここでは、赤ちゃん体重計を作っているメーカーをご紹介します。
タニタ
「はかる」を通し、多くの人々の健康づくりをサポートしているタニタ。赤ちゃん用の体重計はシンプルで使いやすいものが多いです。なかには6歳ごろまで体重を測れるタイプや授乳量がこまかく測れるタイプなどがあります。
機能が充実していて使いやすい赤ちゃん体重計を探している方は、タニタの商品をチェックしてみてくださいね。
エー・アンド・デイ
たくさんの電子計測機器の開発・製造・販売を行うエー・アンド・ディー。工場や食料、医療などさまざまな分野で、いろいろなものを「測る」機器を手がける企業です。
もちろん、なかには赤ちゃん体重計をはじめとした計量器の取り扱いもあります。エー・アンド・ディーの赤ちゃん体重計は高い性能を持ち、業務用として採用されることもあります。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)