俳優の志尊淳が8日、都内で読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『極主夫道』(11日スタート、毎週日曜22:30~)の取材に応じ、本気のビンタを食らうシーンを明かした。
裏社会に数々の伝説を残した最凶の極道から足を洗い、専業主夫の道を選んだ龍を玉木宏が演じる同ドラマ。志尊は、龍の元舎弟・雅役で出演する。
玉木が「志尊くん演じる雅に対しては時に厳しくというか、だいたい厳しく接しているので(笑)」と明かすと、志尊は「厳しすぎますよね(笑)」と苦笑い。玉木は「志尊くんはかなり体を張って頑張ってくれている印象があって、この間も100%の力で思い切りビンタしたんです。今まで殴るというアクションは(実際に)当てることはないんですけど、ビンタに関しては遠慮なくパチーンといかせていただいているので、本当にリアルに映ってるんじゃないかと思います」と予告した。
そのシーンについて、志尊は「『あれっ!?』って0.5秒くらい記憶を失いましたね。雷が落ちてきたみたいな。人生で一番キレのあるビンタを食らったというのが印象的ですね」と回想。そして、「この雅のキャラクターを作ったのは、まぎれもなく瑠東東一郎監督なんですけど、別の作品(『おっさんずラブ』)で、アクシデントで叩かれたときの僕の表情を見て、『志尊の叩かれる顔が好き』というのがありまして(笑)。僕もそこに楽しさがだんだん芽生え始めてきて、いかに気持ちよく殴ってもらえるかという感じになってるんです。ただ、殴ってもらえることがいいとかじゃなくて、このドラマにおいてはコミュニケーションの1つだと思っています。本当に登場人物がほぼ大ボケなので、その中でツッコミとして巻き込まれて受け身にもならなきゃいけないので」と、役回りを説明した。
志尊の受け身っぷりは、龍の妻・美久を演じる川口春奈が「1話を見たら、雅がすごいみんなに殴られてて…」と驚くほどだ。
そんな雅のキャラクター作りで、志尊は「最初は本当に悩んでたんです。瑠東さんに『もう分かんないです!』って毎日電話したんですけど、『どこが分かんないんだ?』と細かく聞いてずっと付き合ってくれて」と感謝しながら、「1つだけ言うとしたら、カットかける前に笑わないでほしいですね(笑)。監督の笑い声が超響いてきて、つられて笑っちゃうんで」と注文。
そして、ドラマの見どころを、「登場人物それぞれが一生懸命生きているんです。自分が思うように突っ走り、転ぶときもあれば後ろに下がってしまうときもあるけど、必死に前を向いて生きている。そこに特別なメッセージが込められているわけじゃないですけど、バカだなコイツらと思いながらも、明日からまた頑張ろうという気持ちになっていただきたいです」と呼びかけた。