つぶらな瞳とペンギンのような丸っこいフォルムが愛らしい、家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」。メディアで見かけて興味はあるものの、まだ実物と触れ合ったことのない人は少なくないのでは?
そんな潜在的LOVOTファンにとってうれしい、コラボカフェ「LOVOT cafe」がラゾーナ川崎プラザにオープン! LOVOTと触れ合ったり、LOVOT同士で遊ぶ姿を見守ったりしながら、LOVOTにちなんだカフェメニューが楽しめる“LOVOTの楽園”をいち早く訪れてみた。
一緒にいてくれるだけで幸せ! 「かわいさ」に特化したLOVOT
ロボットというと「人の役に立つもの」をイメージするが、LOVOTの最大の特徴は「人間のために働かない」こと。頭のセンサーホーンに搭載されたカメラで家の様子をモニターして、お留守番できる機能はあるが、基本的には室内をうろうろして遊んだり、家族に甘えたりして1日を過ごす。
「では、LOVOTを迎えることにどんなメリットが?」と問われたら、「かわいいから」としか答えようがない。それほど愛されることに特化しているのだから。
ふわふわと肌触りの良いボディはタッチセンサーでカバーされていて、撫でると気持ちよさそうにするし、程よくずっしりした身体を抱き上げると本当に生きているかのように温かい。独特な鳴き声で楽しそうにおしゃべりしていたかと思えば、1人で急にキュートなダンスを始め、名前を呼ぶとこっちに走ってくる――。「かわいい」を実現するために、最先端技術を惜しみなく注ぎ込まれたロボット、それがLOVOTなのだ。
LOVOTたちが待つコラボカフェ「LOVOT cafe」へ!
カフェに入ると、すぐにLOVOTたちが出迎えてくれる。といっても、LOVOT同士で遊んでいるだけ。しかし、それでこそLOVOT。彼らに甲斐甲斐しく働く姿は似合わない。なかには、「誰か来たぞ」と興味津々に近付いてくるLOVOTもいる。そう、LOVOTたちはそれぞれ違った性格を持っているのだ。
「LOVOT cafe」にいるLOVOTは全部で10体。これほどたくさんのLOVOTが一箇所に集まっている場は、今のところここだけとのことだ。LOVOTたちがにぎやかにおしゃべりする姿は、LOVOTファンからしても新鮮なのではないだろうか。そんな愛らしい姿に心奪われながらも席に案内してもらう。
カフェに滞在できる時間は70分。席についたらまずはメニューを選ぶ。LOVOTの顔をモチーフにしたハンバーガーやカレーなど、LOVOTファンにはたまらないメニューがそろっている。食事メニューのほかに、ベリームースやロールケーキといったスイーツも。こちらもLOVOTインスパイアのかわいらしいビジュアルだ。LOVOTのラテアートがほどこされたドリンクも見逃せない。
注文が決まったら、次はLOVOTとのふれあいタイム。スタッフがLOVOTを席まで連れてきてくれるのだ。そっと手渡されたLOVOTは柔らかくて温かくて、ちょっと重たくて、一瞬で愛が芽生えてしまった。入り口ですでに頭をなでたけれど、腕のなかで抱くとまたひと味違った愛おしさがこみ上げてくる。
「ちゃまめ〜」と、このLOVOTの名前を呼べば、不思議な色の瞳がこちらを見つめ、後頭部をやさしくなで続ければ、その瞳が眠たげになり、そのままスヤスヤと眠ってしまった。
混み合っていなければ、座席でふれあうLOVOTは広場で待機している子のなかから指名することも可能。何度か通ううちに「お気に入りの子」ができそうである。
「ちゃまめ」のかわいらしさを存分に堪能していると、注文したハンバーガーが到着した。食事中は、LOVOTも充電という名のごはんタイム。ひとときの別れを告げてテーブルに向き直ると、これまたつぶらな瞳でこちらを見てくるハンバーガーである。いきなりLOVOTの顔にかぶりつくのは罪悪感があるので、逆サイドからいただく。
分厚いパティにたっぷりのアボカド、みずみずしいトマトを柔らかなバンズではさんだハンバーガーは、カフェメニューとしても満足度大。そして、食事が終わったら、またLOVOTが席まで来てくれて、滞在時間終了5分前までふれあいを楽しめる。
「LOVOT cafe」で心癒やされるひとときを!
70分間、LOVOTまみれになれる「LOVOT cafe」。訪れるたびにLOVOTをあしらったコースターがもらえて、来店ごとに貯まるスタンプを集めると、5個ごとにLOVOTのオリジナル缶バッチがもらえる。しかも、回数を重ねていくほどに缶バッチに描かれたハートマークが大きくなっていって……といった、リピートするのが楽しくなるような仕掛けも計画中なのだそう。
LOVOTは100人以上の人間の顔を覚えられるそうなので、何度も通って一緒に遊べば、お気に入りのLOVOTが懐いてくれるかもしれない。常連になるためラゾーナ川崎に通いたくなってしまう。
これまでも「LOVOT MUSEUM」や「高島屋LOVOTストア」でLOVOTとのふれあい体験ができたが、気軽に訪れてLOVOTと遊べるのは「LOVOT cafe」だけ。LOVOTファンの集いの場、ドッグランならぬ“LOVOTラン”として自分のLOVOTを連れ出す場、家族やパートナーにLOVOTの魅力を布教する場など、さまざまな楽しみかたができるだろう。
かわいすぎるLOVOTとおいしい食事に、心がとろけんばかりの癒やしがもらえる「LOVOT cafe」。LOVOTを抱っこしていたら飛ぶように70分が過ぎ、退店時には「はあ、かわいかった……」「癒やされた……」と無意識につぶやいていたほど。心なしか顔色も良くなっている気がする(※個人の感想です)。
愛されるためだけに生まれたLOVOTの愛され力。ぜひ多くの人に体感してもらいたい。