映画『きみの瞳が問いかけている』の特別授業in青山祭が8日に東京・青山学院大学で行われ、吉高由里子、横浜流星、佐藤達郎が登場した。

  • 吉高由里子

    吉高由里子

同作はチャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演を務めた『街の灯』にインスパイアされ、韓国で2011年に公開、130万人以上の観客動員数を記録した映画『ただ君だけ』を原作とした純愛映画。不慮の事故で視力と家族を失ったが、小さな楽しみを糧に明るく日々を送る明香里(吉高)と、将来を有望視されていたキックボクサーだったものの現在は心を閉ざした青年・篠崎塁(横浜)の物語を描く。

イベントでは、29名の学生がリモートでつながり、吉高&横浜に悩み相談も。「どうしたら大人な女性になれますか」という質問に、吉高は「もう、私はふりしぼって(大人の女性の役を)演じてるだけで、全然ダメダメなんですよ」と苦笑する。「大人になるって怖いことが増えてくなと思って、20歳から毎年、お休みをもらうと1人で海外旅行をしたりホームステイしたりして、何も怖いものがなかったんですね。今思えば危ない行動してたなと思うことも、その時は何も感じずにただただ刺激的に取り入れてく感覚だった」と振り返る。

さらに吉高は「失敗するのって、怖いことじゃないんですよ。失敗を知らない方がよっぽど怖いことなんですよ。なので、たくさん失敗して、たくさんの自分の感情を知って、周りにも関わって、自分を育んで欲しいなと思います。いっぱいできるから、これから」と学生にエールを送った。

また「教職と就職で悩んでいる」という学生には、「たくさん悩んでもいいし、どっちもやってもいいなと思う」とアドバイス。「私は就職したことがなくて、16歳からこの仕事していて、さっきもマネージャーさんたちと転職の話をしてたんです。もし自分が転職したらどこの会社に入れるんだろう、とか」と意外な話題に。「でも、いろんな経験ができると思うので、迷ってるんだったら両方やっちゃえという気持ちですね」と学生の背中を押していた。