パナソニックは10月7日、30・40代夫婦を対象とした、家事に関するライフスタイル調査第4弾を発表した。調査期間は2020年6月26日~7月3日、調査対象は関東(1都6県)・関西(2府4県)に居住する30~49歳の既婚者、有効回答は1,328人。
女性の「しない家事」ニーズ、過去3年で最高に
コロナ前(緊急事態宣言前)とコロナ後(緊急事態宣言解除後)の家事負荷の変化を聞くと、「増加した」と答えた割合は男性より女性の方が多く、特に平日は3割近い29.4%の女性が負担増を感じていた。
コロナ中の家事分担比率をみると、男性視点では「男女でほぼ半々(男性45.6%:女性54.4%)」に分担していると感じているのに対し、女性視点では「男性23.9%:女性76.1%」と、感じ方に大きな差がみられた。
在宅勤務により、家事の総量が増えると感じた割合は、女性では半数の50.1%に上った一方、男性では36.6%にとどまった。
家事代行や家事をシェアできる家電など「しない家事」に対するニーズの変化を調べたところ、「家事代行を使えば/家事を家電に任せれば時間・心の余裕が生まれると思う」と答えた女性はいずれも前年より増加し、過去3年で最高値(家事代行66.0%、家電82.5%)を記録。他方、男性はいずれも前年より減少した。
同調査では、「在宅時間が増えたことで、仕事の合間やちょっとしたすき間時間に家事をこなす、妻のエニタイムな家事の負担が増えている実態に気づかず、量が増えても自分達で出来るだろうと甘く見積もっている家事=『夫の"知らぬ家事"』がたくさんあるのかも」と推測している。