テレビ東京の新木ドラ25枠『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(10月8日スタート 毎週木曜 25:00~)のオンライン取材会が7日に行われ、赤楚衛二、町田啓太、浅香航大、ゆうたろうが登場した。
同作はガンガンpixivで連載中の豊田悠による同名コミックの実写化作。「チェリまほ」の愛称で親しまれており、全国書店員が選んだおすすめ BL コミック第1位(2019年)に輝いている。童貞のまま30歳を迎えたことにより、「触れた人の心が読める魔法」を手に入れた冴えない30歳のサラリーマン・安達清(赤楚)は、社内随一のイケメンで仕事もデキる同期・黒沢優一(町田啓太)に触れ、自分への恋心を聞いてしまう。初めて誰かから寄せられる好意に戸惑う安達と、クールなポーカーフェイスの裏で安達への恋心が爆発している黒沢の関係が「心の声」を通して時に繊細に、時にコミカルに紡がれていく。
「人生で初めて壁ドンをされた」という赤楚は、「男性に壁ドンされるってこんな圧があって、女の子は"怖い"と"どきっ"が混じる感覚なんだ、という気持ちになりました」と感想を述べる。町田も「1話で会議室で安達と2人きりになるシーンでは黒沢が最終的にはほくろに興奮してしまったりして、監督がすごくにこにこしながら『いやあ、これは多分面白くなりますね』と言ってくださったのが、僕らの中では嬉しくて自信にもなりました」と注目のシーンを紹介した。
町田は赤楚について「朝ごはんを食べたらごはんつぶついたまま来ちゃって、それを本当に恥ずかしがったり。手が触れるシーンで『手が冷たいね』と言ったら顔が赤くなって、衣装部さんに『カイロもらっていいですか』と言いにいったり」とかわいい部分を挙げ、「多分黒沢だったら相当ヤバい妄想を繰り広げるんじゃないかな。リンクするところをどんどん発見していきました」と役と重ねている様子。赤楚は「監督から『それわざと?』と言われて、『寝癖ですか? ついちゃうんですよ』と言ったらごはんつぶだった」と照れながら状況を説明した。
そんな2人について、浅香は「役のまんまだなという印象でした。なんかずっとイチャイチャしてるし、入って行きづらかったですよ」とからかう。自身の相手となるゆうたろうについては「撮影前に会っていたので、よくしゃべる若い子だなっていう印象だったんですけど、現場の居方はひょうひょうとしてて、でも喋った時見せる笑顔だったり若さがギャップがあってかわいいな」と印象を表す。原作の大ファンだというゆうたろうは「僕らも壁ドンだったり膝枕したり、体の距離が近いので、最初はドキドキでしたけど、そこから入れたのでやりやすさはあって。現場で始めてご一緒するシーンでの柘植さん(浅香)の淡々とした感じから出る心の声、言葉にできない声を出すのがすごく上手で、繊細に演じてらして、まずは笑いを抑えるのに必死でしたね」振り返った。
さらに撮影を通し、町田のかっこよかったところは? という質問に赤楚が「かっこよくない日がない」と答えると、ゆうたろうが「つきあってます!?」とツッコミ。赤楚は撮影について「普段グイグイこられることがないから、滅多にない経験で楽しい」としつつ、「演じているときには心の声が聞こえないので、どう反応するのかは難しい」と語る。町田は「心の声が漏れる」という特殊な設定について、「現場ではもちろんしゃべっていないので、僕たちだけの秘密の合図が生まれました。触れているときに、指先で微妙に合図を送るんですよ。『セリフのここで、これだからね』というのを示し合わせておくと結構伝わる」とコツを明かした。
(C)豊田悠/SQUARE ENIX・「30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会