キャラクターとリアルライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!』(バンドリ!)のバンド・RAISE A SUILEN(レイズ ア スイレン)が、8月22日に 富士急ハイランド・コニファーフォレストで単独ライブ「『BanG Dream! 8th☆LIVE』夏の野外 3DAYS DAY2:RAISE A SUILEN『THE DEPTHS』」を開催した。
RAISE A SUILEN(以下、RAS)は Raychell(Ba.&Vo.レイヤ役)、小原莉子(Gt.ロック役)、夏芽(Dr.マスキング役)、倉知玲鳳(Key.パレオ役)、紡木吏佐(DJ チュチュ役)の5人で2018年に結成されたガールズバンド。エレクトロニックサウンドとラウドなバンドサウンドが融合した強く鋭い音楽と、激しいステージングで多くのファンを魅了している。
17時40分。雷鳴も遠く聞こえる屋外ステージに現れた5人は、いきなり「Invincible Fighter」と「ADECLARATION OF ×××」2 曲を演奏。今年6月にスマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!(ガルパ)』に RAS が登場した際のイラスト衣装を身にまとった5人は、圧倒的な音圧でライブとしては「Craziness」以来約半年ぶりにオーディエンスをステージへ出迎える。
今回は1st Album『ERA』が発売されて初のライブとあって、ライブセットリストも『ERA』をステージ上で再現するといった趣に。前半戦は Raychell の歌声とメンバーのコーラスが力強く融合するアルバム新録曲「SOUL SOLDIER」を皮切りに、各メンバーのテクニックが光る「UNSTOPPABLE」「HELL! or HELL?」。劇中でのRASメンバーの結束を思い起こさせる「Beautiful Birthday」、RAS流のロックバラード「Takin’ my Heart」と畳み掛け、会場のボルテージをこれでもかと高めていく。
RASは昨年夏に初の単独ライブ「Heaven and Earth」を成功させてから、大型アニソンライブへの参加をはじめ、ロックフェスティバルへの出演、Roselia(ロゼリア)との合同ライブなど常に挑戦を続け、“新しい強さ”を次々と手に入れてきた。今回のステージで5人に見えるのは、さまざまな挑戦を経て得た自分たちのサウンドに対する自信と、優雅ささえ感じさせる立ち居振る舞いだ。中盤から終盤戦には、RAS の“新しい強さ”がより発揮されていく。
カバー楽曲のセットでは「激動」に続いて、初披露の「恋しさと せつなさと 心強さと」とライブでは2回目の「DEPARTURES」をプレイ。Raychell もこれまでのRASではあえて多く見せてこなかった甘く切ないボーカルで、オーディエンスの心をガッチリと捉える。
続けて『ガルパ』でのプレイが待ち遠しいアッパーチューン「!NVADE SHOW!」や、大胆なサビの構成が強いグルーヴを生み出すライブ初披露の新曲「Sacred world」(アニメ『アサルトリリィ BOUQUET』オープニング曲)で新境地を見せる。そして、7月に上演された舞台『We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! TheStage~』の描き下ろし曲「REIGNING」ではRASのこれまでの軌跡をオーバーラップさせたサウンドを思いいっぱいに披露し、会場の雰囲気はついに最高潮に。
そして最後は満を持してのキラーチューン「EXPOSE ‘Burn out!!!’」「R・I・O・T」でフィニッシュ。アンコールなし。小雨降りしきる中での怒涛のライブセットを会場全員で駆け抜けた。