キャラクターとリアルライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!』(バンドリ!)のバンド・Roselia(ロゼリア)が8月21、富士急ハイランド・コニファーフォレストにて単独ライブ「『BanG Dream! 8th☆LIVE』夏の野外 3DAYS DAY1:Roselia『Einheit』」を開催した。

  • 「『BanG Dream! 8th☆LIVE』夏の野外 3DAYS DAY1:Roselia『Einheit』」

Roseliaは、相羽あいな(Vo.湊友希那役)、工藤晴香(Gt.氷川紗夜役)、中島由貴(Ba.今井リサ役)、櫻川めぐ(Dr.宇田川あこ役)、志崎樺音(Key.白金燐子役)の 5 人で結成されているバンド。メッセージ性の強いナンバーと、クールかつダークな世界観のステージでファンを魅了し続けている。

席の間隔をしっかりと保ち、ソーシャルディスタンスの確保の徹底や、声出しの禁止を促すなど万全の新型コロナウィルス感染症対策を施した本ライブ。リムスキー=コルサコフの「アンタール」の流れる中、新衣装に身を包んだ Roselia のメンバーの姿が見えたその瞬間、会場中は大きな拍手に包まれた。ファンたちは、待ちに待ったそのときを、どれほど待ちわびていたか、その拍手の大きさが物語っていた。

夏の暑さに負けない『Einheit』の開幕は、「これまでの感謝を込めて……」、相羽のその一言から始まった「Avant-garde HISTORY」。ライブ初披露となるこの楽曲は、まさに今、彼女たちの世界中のファンに向けた熱いメッセージとなり鳴り響いた。

そこから、彼女たちの原点でもある「BLACK SHOUT」、そして志崎の奏でるピアノが魅力の「RingingBloom」、さらにはアニメ「BanG Dream! 2nd Season」OP 主題歌「BRAVE JEWEL」と、立て続けに披露。彼女たちの世界観を堪能できる Roselia らしさ全開のナンバー連発で、ファンのボルテージもどんどん加速していくのだった。

MCパートを挟み、「Safe and Sound」を歌い上げる。この楽曲は、強さと優しさを兼ね備えたRoseliaの魅力を存分に味わえる1曲。そして前半戦のラストを締めくくる「約束」では、ベース中島を見つめる相羽の姿にノスタルジックな印象が残った。

後半戦は櫻川の力強いドラムが印象的な、「Break your desire」からスタート。先日発売された 2nd Album『Wahl』にて、初めてフルコーラス音源化された新曲だ。疾走感のあるサウンドで Roselia の信念が歌詞に詰まった熱い楽曲に仕上がっており、アップテンポで勢いのあるサウンドが、落ち着いた雰囲気となっていた会場の熱を再び引き上げていくのだった。

そして、「Neo-Aspect」、「PASSIONATE ANTHEM」とメドレー形式で魂のこもった演奏に、炎の演出も相まって会場の空気も最高潮に。さらにメンバー全員によるユニゾンが特徴の「ONENESS」は、今回のライブタイトルにもなっている『Einheit』の意味、“団結”をまさに体現しており、言葉だけでなく心でも繋がっているという相羽の想いを込めた歌をまさに象徴するかのようだ。

そしてライブも一気にラストスパートへ。「Sanctuary」では、工藤のギターサウンドとブルーの照明がマッチして、そこはかとなく甘く切ない相羽の歌声を引き立てる。続く、「R」では、相羽の「“W E A R E”」の言葉に合わせて、ファンも腕をあげる。まさに会場が“団結”に包まれた瞬間だ。そして、アニメのワンシーンを再現した演出から「FIRE BIRD」のサウンドが鳴り響くと、観客の持つペンライトが会場を赤色に染め上げ、最高潮のままフィニッシュしたのだった。

大きな拍手に包まれた会場に再び現れた彼女たち。アンコールのスタートは「Song I am.」。こちらの楽曲も「Wahl」に収録された新曲で、Roselia の強さ、そして感情の熱さを象徴するナンバーだ。そしてアンコールラストは「熱色スターマイン」。「頂点に狂い咲け」の言葉とともに、夏の富士急ハイランド・コニファーフォレストの夜空に、花火とペンライトの光が青薔薇のごとく咲き乱れ、最高の夏を彩ったのであった。『Einheit』では、今だからこそ新しいステージへ向かう Roselia を余すことなく魅せてくれた。