ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、モバイルアプリやゲーム、インタラクティブなロボット作品を開発できる『toio SDK for Unity』の無償配信を、開発元であるモリカトロンの公式サイト上にて開始した。

『toio SDK for Unity』は、キューブ型ロボットトイの「toio」を「Unity」で制御するための開発環境。これにより、スマートフォンやタブレット(iOS端末)から手軽にキューブを動かすことができるようになる。また、Unity上のライブラリやアセットの利用により、ARと組み合わせた「触れるARゲーム」やAIを活用したロボット研究、インタラクティブなアートといった開発・制作が可能だ。

さらに、バーチャルな3D空間で再現したシミュレーター機能により、キューブの実機を使わずに画面上で動作が確認できるため、手軽・迅速かつ効率的に開発が可能なほか、大規模なロボット作品・行動シミュレーションへの発展も容易だという。『toio SDK for Unity』を利用する際に必要なものは「toioコア キューブ」「toio専用マット」「Mac (macOS ver.10.14以上) 」「iOS端末(iOS ver.12以上)」「Unity(2019.4 LTS)」など。

そのほか、『toio SDK for Unity』の配信開始を受けて、ユーザーの「toio」と「Unity」を使った創作活動を支援する 「ロボットやろうぜ!- toio & Unity 作品動画コンテスト -」(ロボやろ)を、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンと共同で開催する。「ロボやろ」は「toio」とUnityを使って作成してSNS等で公開された作品動画を募集するオンライン作品発表型のコンテストだ。

作品募集期間は2020年10月10日から11月4日まで。受賞作品発表は、2020年11月6日にオンラインで行われる。詳細はコンテストサイトを参照。