東京メトロは30日、約40年にわたり活躍している半蔵門線の車両8000系に代わ、新型車両18000系を2021年度上半期から順次導入すると発表した。導入車両数は19編成・計190両とされている。
新型車両18000系は、半蔵門線で活躍する8000系・08系の端正な表情を受け継ぎ、車内空間を半蔵門線の路線カラーの色彩に同調させることで、親しみや活気が感じられるようなデザインとしている。
従来の8000系と比較して、全車両にフリースペースを設置し、座席幅を460mmに拡大(8000系は430mm)。車両の床面高さを低くし、車両とホームの段差を低減(8000系の1,200mmに対し、18000系は1,140mm)するなど、快適に利用できる車両とした。
万が一の脱線時に自動で列車を停止させる脱線検知装置を搭載したほか、総合指令所などから走行車両の機器状態をモニタリングする「車両情報監視・分析システム(TIMAシステム)」、犯罪行為の未然防止に備えた車両内セキュリティカメラも導入。さらなる安全・安定運行を実現する。
環境負荷の低減も図り、従来の8000系と比べて高効率な永久磁石同期電動機(PMSM)とシリコンカーバイド(SiC)素子を利用した制御装置を採用。消費電力量の削減も実現している。