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【この記事のエキスパート】
ペット専門エディター&ライター:井手 綾子

ペット専門エディター&ライター:井手 綾子

編集歴は20年以上。
雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。

中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。


脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎からくるかゆみやフケにお悩みのワンちゃんには犬用薬用シャンプーがおすすめ。ただし、地肌の悩みに合わせて適した商品を選ぶ必要があります。そこで本記事では専門家に話しを伺い、犬向け薬用シャンプーの選び方、おすすめ商品をご紹介します。

犬向け薬用シャンプーの選び方

まずは犬向け薬用シャンプーの選び方をチェックしていきましょう。ペット専門エディター&ライターの井手綾子さんからのアドバイスもご紹介しています。自分の愛犬にぴったりな犬向け薬用シャンプーを選ぶためのご参考にしてみてください。

犬向けに作られた薬用シャンプーを選ぶ

出典:Amazon

犬と人間では地肌の構造が異なります。犬の地肌は被毛に守られているので薄く、人間の地肌は表層が厚いのが大きな違いです。

また、犬の被毛は人間よりもキューティクルの層が薄いも特徴のひとつ。そのため、人間用のシャンプーで愛犬を洗うと、保湿成分が不足して油分が過剰になってしまいます。大前提として、犬をシャンプーする際には、専用の薬用シャンプーを選びましょう。

愛犬に合った成分入りの薬用シャンプーを選ぶ

犬向けの薬用シャンプーにはさまざまな成分が使われています。目的によって異なるので、愛犬の状態に適した成分が配合されたものを選びましょう。

細菌が増えている場合は「抗菌性シャンプー」

出典:Amazon

地肌がデリケートな愛犬にとって、夏は状態が悪くなるシーズンのため注意が必要です。高温多湿の環境によって、地肌表面の細菌が増えすぎてしまい、不快な感覚や赤みを引き起こす原因となります。特に背中やお腹に赤い発疹が出る「膿皮症」になってしまったら、抗菌性シャンプーが必須です。

「過酸化ベンゾイル」や「クロルヘキシジン」、「ポピドンヨード」などが配合された抗菌性シャンプーを選ぶようにしましょう。定期的なシャンプーで、細菌の栄養になる地肌表面の汚れを落とすことが大切です。

真菌が増えている場合は「抗真菌性シャンプー」

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愛犬の地肌には、カビの一種であるマラセチアが常在しています。耳の外側や口のまわり、脇、足のつけ根、しわや指の間などに見られる真菌です。

免疫力が下がるとマラセチアが増殖して、ベタつきや赤み、ニオイ、不快な感覚などの症状を引き起こす原因となります。マラセチアを減らして増殖をガードするために、「クロルヘキシジン」が配合された抗真菌性のシャンプーでケアしましょう。

脂漏性皮膚炎から守る「抗脂漏性シャンプー」

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犬の地肌は新陳代謝であるターンオーバーによって、保湿成分や適量の皮脂が作られています。ターンオーバーがうまくいかないとバリア機能が低下。地肌がベタベタしたり、カサカサしてフケが出たりするといった脂漏(しろう)の症状を引き起こします。

また、脂っぽい状態になるとマラセチアが増殖する可能性も否めません。「二硫化セレン」や「乳酸エチル」が配合された抗脂漏性のシャンプーでケアしましょう。

フケには「角質溶解性シャンプー」

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角質溶解性シャンプーは、肌トラブルになりやすい方、刺激を感じやすい方の原因となる異常角質を取り除くのに適しています。「イオウ」や「サリチル酸」、「過酸化ベンゾイル」などの成分を配合。地肌のターンオーバーが短縮している状態もケアできます。

刺激性があり乾燥しやすいため、シャンプーのあとには保湿剤が欠かせません。「ホホバオイル」や「ラウロイルアルパラギン酸Na」などを配合した低刺激タイプもあります。

地肌にうるおいを与える「保湿性シャンプー」

地肌のカサつきやフケ、脱毛に適しているのが、刺激が少ない保湿性のシャンプーです。乾性の脂漏症やアレルギーによる疾患、脱毛症のケアにも、角質層の保湿と保護を目的に作られたシャンプーが使われています。

「プロピレングリコール」や「オーツ」、「ハーブ」、「グリセリン」などが配合されている保湿性のシャンプーを選ぶのがポイント。地肌を守る油分を取り除きすぎないように洗浄できるシャンプーも発売されています。

刺激を抑える「止痒(しよう)性シャンプー」

かゆみなど地肌の不快感が生じて、爪や歯で引っかいてしまうとキズができる可能性があります。不快感をやわらげて、地肌や被毛をケアする犬用の薬用シャンプーを使うようにしましょう。

「プロポリス」などの天然成分が含まれたものや、抗真菌薬が配合されているものなど、さまざまなシャンプーがあるので、愛犬の状態に合わせて選んでください。

洗浄成分の種類をチェック

犬向けの薬用シャンプーに配合されている洗浄成分も確認しておきたいポイントです。成分によって使用感が異なります。

地肌や被毛にやさしい「アミノ酸系」

出典:Amazon

愛犬の地肌や被毛にやさしいシャンプーを探している場合は、アミノ酸系の洗浄成分が使われているものを選ぶのがポイントです。低刺激性なので、地肌や被毛を守りながら、汚れをスピーディーに落とせます。

成分表示をチェックして、主成分にアミノ酸系の洗浄成分が使われているか確認しましょう。ほかにも、植物などの天然成分が使われていると洗い上がりがマイルドです。

原料にこだわって作られた「石鹸系」

愛犬のニオイが気になる場合は、しっかり洗ってあげたいものの刺激が強いシャンプーは避けたいところ。石けん系の薬用シャンプーには、地肌や被毛を守りながら、皮脂や分泌物はしっかり落とせるように開発された商品があるので、それを踏まえて選ぶとよいでしょう。ほかにも、厳選された天然成分が配合されたシャンプーは刺激が少なく、地肌をやさしく洗い上げます。

洗浄力が高い「高級アルコール系(石油系)」

高級アルコールとは、ヒドロキシ基 (-OH)を一つ持つ一価アルコールのうち、炭素が6個以上のものをいいます。代表的な成分には、「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウレス硫酸ナトリウム」などがあり、洗浄力がとても高いのが特徴です。

すっきりとした洗い上がりで、地肌や被毛がベタついている場合や、汚れがひどい場合に適しています。その反面、地肌への刺激が強いので、乾燥肌や敏感肌の愛犬には不向きです。

成分表示がきちんとされている薬用シャンプーを選ぶ

犬用シャンプーには、薬用(動物用医薬部外品)とそれ以外のシャンプーがあります。薬用タイプは、地肌や被毛の悩みに対応する成分が配合されているシャンプーです。

デリケートな愛犬の体に使うシャンプーは、どんな洗浄成分や保存料が配合されているのか確認できるものを選ぶのがポイント。商品パッケージに表示されている成分をチェックしましょう。

半年以内で使いきれる容量を

犬は人間のように毎日シャンプーするわけではないので、大容量のシャンプーでは使いきれないことも。薬用タイプはとくに、開封後半年以内に使いきるのがよいといわれているので、シャンプーの頻度などによって適切な容量を選ぶようにしましょう。

ペット専門エディター&ライターがアドバイス
コンディションに合わせてシャンプーを選びましょう

【エキスパートのコメント】

犬の地肌は人間よりも薄くて繊細です。ですので、刺激の少ないシャンプーは犬におすすめといえます。とはいえ、繊細だからこそトラブルが多いのも犬の地肌の特徴。

極端に脂っぽい、乾燥している、細菌や真菌が増えるなど、地肌の状態が悪化したときは洗浄成分や薬剤が強いものを使うことも必要です。愛犬の状態を把握し、さまざまなシャンプーを使いわけましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)