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【この記事のエキスパート】
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子

ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子

武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。

音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。

現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。


アコーディオンは、初心者でも比較的簡単に演奏できるのが魅力的な楽器。鍵盤式やボタン式など種類もさまざまです。この記事では、アコーディオンの選び方とおすすめ商品を紹介します。手に入れやすい安い製品や家に置いておきやすいミニサイズなどをピックアップ。

子どもから大人まで、初心者からプロまで楽しめる!
アコーディオンの魅力とは?

アコーディオンは「右手でメロディを演奏しながら左手で伴奏をつけられる」楽器です。小学校の音楽の授業などで、右手で鍵盤を弾きながら左手のボタンで和音を鳴らして演奏したことがある人もいるでしょう。演奏が難しそうとイメージする方も多いかもしれませんが、初心者でも十分楽しめる楽器です。

ピアノのソロとは異なり、重低音の伴奏とメロディーを1台で奏でることができるのが大きな魅力です。ポップスやジャズ、シャンソンなどさまざまな音楽を伴奏つきで演奏できます。

【事前知識】選ぶ前に知っておきたい基本情報!

アコーディオンを選ぶ前に、知っておきたい基本情報をここでチェックしておきましょう。

気になるアコーディオンの相場(値段)は?

アコーディオンがいくらくらいで買えるか、気になりますよね。アコーディオンの値段は、安いものだと1万円ほどで買えるものから、高いものだと600万円以上するものまでピンキリです。

しかし、だいたいのアコーディオンはおおよそ10万~20万ほどで購入ができます。本格的にはじめたいと考えている方は、10万円がひとつの目安です。

子ども用や、おもちゃの延長のようなアコーディオンは5,000円以下で買えるものも販売されています!

アコーディオンの重さは? 女性や子どもでも演奏できる?

出典:Amazon

アコーディオンは、鍵盤とじゃばらがくっついた楽器。一見とても重そうですよね。

実際には、アコーディオンの重さは2㎏~15㎏ほどで、幅があります。女性や子ども用に購入を考えているのなら、「軽さ」=「演奏しやすさ」に直結すると考えてよいでしょう。

初心者でも大丈夫! まずは選び方をチェック
アコーディオンの選び方

それでは、アコーディオンの基本的な選び方を見ていきましょう。

【1】弾きたい曲のジャンルに合わせて「種類」選ぶ
【2】左手側の伴奏ボタンの仕様は2種類
【3】音色にこだわりたいなら「リード枚数」が多いものを選ぶ
【4】子ども用にはできるだけ軽いものを選んで!

上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】弾きたい曲のジャンルに合わせて「種類」選ぶ

アコーディオンには、大きく分けて3つの種類があります。

弾きたいジャンルや演奏スキルに合わせて適切なものを選ぶ必要があります。

鍵盤式|ピアノ経験者におすすめ。初心者でも弾きやすい!

出典:Amazon

おなじみの右手が鍵盤になっているものはピアノと同じ配列で演奏できるので、ピアノ経験者はもちろん、初心者でも演奏しやすいタイプです。ポップスやジャズを演奏するときはこのタイプが弾きやすいでしょう。

鍵盤数は多いと重量は重たくなりますが、弾ける曲のバリエーションは格段に増えます。本格的に演奏したい人は、鍵盤数が少ないものは避けたほうがいいかもしれません。

クロマチック・ボタン式|シャンソン・ミュゼットを弾きたい方に

出典:Amazon

ボタン式のアコーディオンで「クロマチック式」のものは、半音ずつ音の異なるボタンが規則的に並んでいます。ヨーロッパでは、このクロマチック式が一般的に広まっており、シャンソンなどを弾きたい人にぴったりなアコーディオンです。

ボタン式は鍵盤式と違ってもともとなじみのないものなので弾きこなすまでに苦労するかもしれませんが、音域の広さや豊かな表現力があるので、ぜひともうまく弾いてみたいアコーディオンです。

ダイアトニック・ボタン式|民族音楽にぴったり

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ボタンタイプのもうひとつの形態「ダイアトニック式」はケルト音楽などに使われており、北欧系の民族音楽を演奏したい人にぴったりなアコーディオンです。

「クロマチック式」が半音ずつのボタン配列なのに対し、「ダイアトニック式」は全音ずつのボタン配列となります。アコーディオンによって演奏できるキーが決まっているので選ぶ際は気をつけましょう。

【2】左手側の伴奏ボタンの仕様は2種類

冒頭で説明したように、アコーディオンの左手側には伴奏をつけるためのボタンが並んでいます。このボタンの仕様は2種類あるので、それぞれの特徴をみていきましょう。

スタンダードベース|迷ったらこっち! ベース&コードボタンで弾きやすい

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左手でなにを鳴らせばいいか迷った場合、伴奏しやすいスタンダードベース仕様のアコーディオンを選ぶといいでしょう。

スタンダードベースタイプは、「ベース」が弾けるボタンと「コード」が弾けるボタンがついており、アコーディオンの伴奏の楽しさを体感することができます。ボタンが多いほうが対応できる音楽が増えるので、自分の演奏したい曲などで考えるといいでしょう。

フリーベース|少し上級者寄り。でもジャズやクラシックにはおすすめ!

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アコーディオンは、クロマチック式のボタン配列がそのまま左手部分にもあるものがあります。これは「フリーベース」仕様であり、ベースで自由に演奏できる仕様となります。コードが鳴るわけではなく半音階の単音が鳴るだけなので、たとえばスタンダードベース式では鳴らせない複雑なコードなども演奏できます。

伴奏は決してしやすいとは言いがたいですが、弾きこなせるようになるとジャズやクラシックの演奏の際に、かっこいいプレイが可能です。

【3】音色にこだわりたいなら「リード枚数」が多いものを選ぶ

アコーディオンには音と同じ数のリードが1対ずつ存在しますが、音色を変えるためのリードが別にあります。「H(高音)」と「L(低音)」がひとつずつ、「M(中音)」がふたつ、計4つのリードがあり、このリードの組み合わせを変えることで、鳴る音色を変えることができます。

より音色にこだわりたいという人は、リードの枚数の多いアコーディオンを選ぶといいでしょう。

クリスマスプレゼントにも人気
【4】子ども用にはできるだけ軽いものを選んで!

出典:Amazon

アコーディオンは子ども用のものも多く発売されています。大人用のアコーディオンは子どもには重たいので、子どもに買い与える場合は、軽さを意識して選んであげるといいでしょう。

鍵盤もそこまで多くなくても楽しめます。機能的な充実よりも、まずは楽器に触れて楽しんでもらえるよう、重さを基準にして選んであげましょう。

ピアノ講師からの購入アドバイス
操作のしやすさ、音色の希望を踏まえて選ぼう

【エキスパートのコメント】

アコーディオンは1820年ごろにヨーロッパではじめてつくられた楽器で、もとをたどると笙の笛に由来があるといわれています。さまざまなジャンルの音楽になじむので演奏したいと思う方もいらっしゃることでしょう。

鍵盤楽器の経験がある方なら鍵盤式のもの、ベースの利用度などを考慮して選んでみてください。お子さん用なら、あまり大きくなく蛇腹の操作がしやすいものをおすすめします。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)