あすか製薬は9月28日、「生理(月経)をはじめとする女性ホルモンに関する意識調査」の結果を発表した。調査は6月19日~22日、全国の20代~50代の男女832名(男女各416名)を対象にインターネットで行われた。
はじめに、生理(月経)に関する知識がどの程度あるのか聞いたところ、女性80.0%が「知識がある」と回答したのに対し、男性は42.3%という結果に。
生理について知っていることを聞くと、男女とも「生理中に腹痛が生じる」(女性88.7%、男性69.5%)や、「症状の有無や程度は、個人差がある」(同87.0%、64.9%)の認知率が高い一方、「排卵が起こらなくても生理がくることがある」(同50.2%、16.6%)については、女性でも二人に一人が知らないことがわかった。
女性に生理痛や更年期障害などの女性ホルモンによるつらい症状があるかと聞くと、67.3%が「つらい症状を感じる(症状を感じる+やや症状を感じる)」と回答。症状としては「腹痛」(72.7%)、「イライラ」(68.2%)、「だるさ」(63.0%)が上位に。
そこで、パートナーがいる男性287名に対し、女性ホルモンによるつらい症状を知っているかを聞いたところ、73.9%が「認知している」と回答。認知している症状を聞くと、「イライラ」(49.1%)、「腹痛」(48.6%)、「体がだるい」(42.9%)が上位となったほか、「八つ当たりされる」と答えた男性も23.6%見受けられた。
症状への対処方法を聞くと、「痛み止めなどの市販薬を飲む」(58.5%)、「休養を取る/安静にする」(47.6%)、「お腹や腰など、体を温める」(42.1%)、「たくさん寝る」(38.5%)、「お風呂にゆっくり入る」(24.8%)などが上位にあがり、「医療機関に相談する」女性は11.2%と少数であることがわかった。
次に、女性全員に、パートナーや男性を含めた周囲の人に女性ホルモンによるつらい症状について理解してほしいかと聞くと、87.0%が「(やや)理解してほしい」と回答。一方男性は、79.6%が、女性が抱える女性ホルモンによるつらい症状について「(やや)理解したい」と答え、男女ともに理解を望んでいることがわかった。
しかしながら、現実的には十分な理解が進まない現状であることに対し、女性のつらい症状への理解を広める上で何がハードルになっているかと聞くと、男女とも「オープンな話題にしにくい風潮」(女性57.0%、男性61.8%)や「『女性のつらい症状に関心のない男性』が『つらい症状のある女性』を理解しようとしないこと」(同55.0%、35.6%)が上位に。次いで女性は「『つらい症状がない女性』が『つらい症状のある女性』を理解しようとしないこと」(42.8%)、男性は「適切な情報源の見つけづらさ」(25.0%)が続いた。