きょう29日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドキュメンタリー番組『セブンルール』(毎週火曜23:00~)では、「シネマ尾道」支配人の河本清順さんに密着する。
人口約14万人の尾道市は、古くから“映画の街”として知られ、小津安二郎監督の『東京物語』や大林宣彦監督による「尾道三部作」など、数々の映画の舞台となってきた。しかし、全盛期には11あった市内の映画館は時代の流れとともにその数を減らし、01年、とうとう全てが姿を消した。そんな尾道に、映画館を復活させた立役者が河本さんだ。
尾道市に生まれ、幼い頃から映画を見て育った河本さん。「映画監督の鈴木清順さんと同じ名前をおじいちゃんが付けてくれて。そのおじいちゃんに映画を見に連れていってもらい、映画の情操教育を受けた」という。
尾道市内にあった最後の映画館が閉館したとき、24歳だった河本さんは「映画の街に映画館がないのは寂しい」と一念発起し、尾道での映画館の復活に奔走。2,700万円に上る建設費を集め、08年に「シネマ尾道」をオープンさせた。
「シネマ尾道」は、112席のスクリーンで、一日4~5本の作品を上映。支配人である河本さんは、365日、1日も休まず上映を続けている。そんな彼女が持つ映画への熱い思いに、地元の住民のみならず、俳優の佐野史郎や井浦新も感銘を受けている。
コロナ禍により、今年は映画業界にも大きな影響が出た。それでも彼女は「(普段から)自転車操業で、コロナになっても大変がちょっと増えただけ。そこでヤバいんではなくて、いつもヤバいので」と笑い飛ばす。
尾道での映画撮影時に河本さんにお世話になったという青木崇高は「本当に映画愛のある方」と話し、スタジオメンバーは冒頭から興味津々。また、河本さんのあるルールからスタジオでは「食事」の話題になり、メンバーがそれぞれ独特の食事感を披露。それぞれの話を聞いた青木は「夜ご飯を抜いたことがない」というが、これ対してYOUが放った一言とは…。さらに、尾崎世界観のおすすめ映画の話題に青木がツッコミを入れ、スタジオは笑いに包まれる。