フリー百科事典のWikipediaはブログ上で、約10年ぶりのページデザイン更新を進めていると明らかにした。計画通り進行すれば、2021年中にすべての変更を反映する予定だとしている。
Wikipediaは300以上の言語で、5,300万件以上の記事を公開しているフリー百科事典。コンテンツの急速な増加ペースに対して、インタフェースはそのペースに追いついておらず、特に約10年以内にインターネットを利用するようになった新規ユーザーにとっては、サイトが複雑で理解しにくいものになってしまったという。
このインタフェースの改善によって、新しいユーザーに対してはコンテンツをわかりやすく提供できるように変更しつつ、長年のユーザーにとっても違和感なく受け入れられ、直感的な体験を提供したいとのこと。
ページデザインの改修は2019年5月頃から取り組まれてきたもので、変更点はロゴの再構成、折りたたみ可能なサイドバーや目次など多岐にわたる。十分なユーザーテストとフィードバック期間を設けるため、新デザインは段階的に反映中。全ての行程が計画通りに進行すれば、2021年末までに全てのページで新しいページデザインがデフォルトになり、Wikipediaの20歳の誕生日に合わせてリリースされるという。