三菱自動車は9月17日、軽スーパーハイトワゴン「eKクロス スペース」「eKスペース」に、福祉車「助手席ムービングシート仕様車」を設定し、販売を開始した。
同社は、車による移動の便利さ・快適さを、より多くのユーザーに届けたいという考えの下、1991年よりさまざまな車種に福祉車を設定し、ハーティーランシリーズとして販売してきた。
今回の「助手席ムービングシート仕様車」は、電動で助手席シートを回転し、車外へスライドダウンさせ、車いすの座面とほぼ同じ高さとすることで乗り降りの負担を軽減。「eKクロス スペース」「eKスペース」の特長でもある広い室内空間とフロントドア開口部により、頭上空間に余裕があるため、安心して乗り降りができる。
助手席シートの回転時と昇降時に、着座姿勢を支える胸部固定ベルトを装備し、安全性を確保。 助手席シート組み込み式のアームレストおよびフットレストを採用することで、快適性を向上させた。
また、スライドダウン操作を手元で行えるリモコンスイッチや、ラゲッジスペースに車いす固定用ゴムネットを装備することで、利便性を高めた。 さらに、メーカーオプション設定の先進安全パッケージや運転席側ハンズフリーオートスライドドアなどを標準装備(一部グレードは除く)。なお、回転機能を持つ助手席シートを装着するため、前席はセパレートシートとなる。
架装費用は、44万8,000円(消費税非課税)。参考価格(車両本体価格+専用メーカーオプション価格+架装費用)は、「eKクロススペース」が209万6,000円〜224万6,000円。「eKスペース」は188万3,000円〜213万8,000円(消費税非課税)。