日経リサーチは9月23日、主要企業600社のブランド力を測定・分析する「ブランド戦略サーベイ」の2020年版レポートを発表した。調査期間は2020年6~7月、調査対象は消費者(16歳以上)とビジネスパーソンで、有効回答は1企業につきコンシューマー約790人、ビジネスパーソン約780人。
総合1位はアップル ジャパンとソニー
同調査では、ブランド力を「愛着度(ビジネスパーソンは企業魅力度)」「自分必要度(同ビジネス有用度)」「プレミアム(ブランドプレミアム・価格プレミアム)」「独自性」「推奨意向」という5つの指標に基づいて算出した「ブランド知覚指数(PQ=Perception Quotient)」により評価している。
ブランド総合評価(総合PQ)ランキングは、アップル ジャパンとソニーが同点1位(763点)となった。アップル ジャパンは総合2連覇。ソニーは外出自粛の影響でゲーム事業が好調だったほか、電気自動車の開発でも話題を集め、前回2位からランクアップした。
3位は前回5位の「ヤマト運輸」(763点)。消費者PQの上昇幅が1位となり、消費者評価で前回14位から3位に急上昇。外出自粛期間に利用機会が増えたことが評価につながった。
以下、4位「日本マイクロソフト」(750点)、5位「グーグル」(737点)、6位「パナソニック」(730点)、7位「キューピー」(707点)、8位「日清食品」(703点)、9位「味の素」(697点)、10位「日本コカ・コーラ」(693点)と続いた。
消費者ランキングでは、前回22位のユニクロが8位に上昇し、初のトップ10入りを果たした。同調査では、「機能性肌着『エアリズム』の素材でマスクを生産したことが消費者からの評価に影響した」と分析している。
ビジネスパーソンランキングでは、前回62位のアイリスオーヤマが17位にジャンプアップ。迅速なマスクの生産、在宅勤務などにおける家具・家電の需要増に応えたことが評価されたとみられる。