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【この記事のエキスパート】
モーターサイクル・ジャーナリスト:野岸“ねぎ”泰之
30年以上にわたってバイク雑誌等に執筆しているフリーライター。ツーリング記事を中心に、近年はWebメディアで新車のインプレッションやアイテムレビューも多く執筆。また、バイクツーリング&アウトドアを楽しむ『HUB倶楽部』を仲間と運営するなど幅広く活動している。
日本の全都道府県をバイクで走破しているほか、オーストラリア、タイ、中国など海外でのツーリング経験も持つ。キャンプツーリング好きのため、バイクはスペックよりも実際の使い勝手や公道での走りが気になる。現在の愛車はヤマハMT-09トレーサー、TT-250Rレイド、カワサキKSR-II。
モトクロスやエンデューロなど、オフロードバイクに乗る際衝撃や転倒時のケガを防いでくれるブーツ。プロテクターがついておりダートや林道などの悪路走行には欠かせないアイテムです。この記事ではオフロードブーツの選び方とおすすめ商品を紹介します。
オフロードブーツの必要性とは?
オフロードバイクでダートなどの悪路を走行する際、必須アイテムなのがオフロードブーツ。主に3つの点で身体を守ってくれます。
走行時の衝撃から守る
オフロードブーツに最も求められるのが、走行時の衝撃から守る機能になります。オンロードと違い、岩や木などの障害物があるフィールドを走行するため、走行中、それらにぶつかることは日常茶飯事。なので、耐衝撃性が必要になるというわけです。
また、前を走るバイクから岩が飛んできたり、レース時の接触・衝突されてもケガがひどくなるのを防いでくれます。
転倒時に熱や圧力から守る
オフロードバイクは転倒がつきもなので、足がバイクの下敷きになった経験は必ず誰しも経験しているでしょう。転倒時に、エキゾーストパイプやチャンバーなどの高温部分に肌が触れてしまうと火傷してしまうので、オフロードブーツはヒートガードの役割も果たしてくれます。
また、クッション性がある場合は、重いバイクの下敷きになってしまっても、明日程度ケガをやわらげることができるかもしれません。
足首をひねりから守る
特にジャンプを行うモトクロスで重視されるのが、足首をひねりから守れるかどうか。基本的にオフロードバイクは、ステップの上に足をのせて操縦するのが一般的になります。しかし、ジャンプ後の着地時にバランスを崩した際、足首が曲がってはいけない方向に曲がり、ひどいときには靭帯が切れてしまうことがあるので、オフロードブーツはしっかり着用したいアイテムになります。
オフロードブーツの選び方
それでは、オフロードブーツの基本的な選び方を見ていきましょう。
【1】走る場所やスタイルに合わせて選ぶ
【2】走る場所に合わせたソールを選ぶ
【3】サイズは1サイズ上かサイズ調整の自由度が高いものを
【4】耐久性が高い本革製だと長期間愛用できる
【5】通気性や防水、抗菌などの機能性もチェック
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】走る場所やスタイルに合わせて選ぶ
まずはどんな場所で走るか、走り方のスタイルに合わせた選び方を比較してみましょう。レースは大きくモトクロス、エンデューロ、トライアルに分けられます。自分はどんな走り方をしたいか、チェックしてくださいね。
▼ダートなどの悪路を走行したいならモトクロスタイプ
とことん悪路を走行したいという方はモトクロスタイプ。足をしっかりと固定し、プロテクトも強固なのがポイントです。ただしそのぶん歩きにくく、ギアチェンジなどがしにくいため、オフロードに慣れたライダーに適しているでしょう。
▼長時間使っても疲れにくいエンデューロタイプ
林道走行や長い距離をツーリングしたい方はエンデューロタイプです。悪路を長く走行できるよう、プロテクターが少ないのが特徴。長く着用しても疲れずらくに走ることができます。ある程度の歩きやすさもあるので、悪路でもバイクを押しやすいでしょう。
▼初心者や街乗りならトライアルタイプ
高低差のある岩場など、複雑な地形の場所を走りたい方はトライアルタイプを。プロテクターがかなり薄い代わりに、軽くて動きやすいように作られています。街乗りやはじめてオフロードブーツを履く方にもおすすめです。その場合、フラットな靴底のほうがより扱いやすいでしょう。
【2】走る場所に合わせたソールを選ぶ
オフロードブーツの靴底は、大きく分けるとウエーブソール(フラットソール)とタンクソール(ブロックソール)のふたつがあります。ソールは操作性やグリップ力、衝撃の吸収性に大きな影響が出るため、走る場所に合わせて選ぶことが大切です。
▼泥や砂など滑りやすい場所はウエーブソール
厚みがあり波形のウエーブソールは、泥地や砂地などに適したタイプ。モトクロスブーツに多く使われ、無駄な引っかかりが少ないのが特徴です。グリップ感を高めたいならより厚みがあり、溝が深いものを選びましょう。
▼足場の悪い場所でも踏ん張れるタンクソール
急勾配やガレた岩場など、大きなグリップ力を必要とする場所で使うなら、タンクソールが適しています。足場の悪い場所でも踏ん張りがきくように、ソールに深い溝がついています。ペダルなどの操作がしにくくなる点が少し気になりますが、悪路でもバイクをかんたんに押せて、テクニックも磨きやすいのが魅力です。
【3】サイズは1サイズ上かサイズ調整の自由度が高いものを
サイズを選ぶときは、通常の靴のサイズよりもワンサイズ上のものを選びましょう。オフロードブーツは基本的にきつめに作られており、ぴったりなサイズでは着脱が大変なことも考えられます。
ただ、着脱が大変だからと緩めを選んでしまうと、悪路でガタつき走行に影響が出てしまい、万が一の転倒時に思わぬケガにつながる可能性も。購入時には店頭で試し履きを行い、確認するのが安心です。
▼履き心地がバックルで調整できるものを
それでもサイズが合うか不安なときは、調整範囲の自由度が高いモデルを選びましょう。オフロードブーツには、大体3~4本のバックルがついていて、この締め付け具合が履き心地に影響してきます。
なお、調節可能なアジャスタブルバックル、ビス穴調整があると自分好みのフィット感に調整しやすくなります。
(※)ポイント:自分のサイズや足型に合ったブランドを見つけておく
【エキスパートのコメント】
メーカーによってサイズ感や足型などが違うため、ネット通販で購入する場合は交換や返品がしやすいお店を選びましょう。
新品はだいたいかたく、足首など「慣らし」が必要な場合が多いのも覚えておいてください。
【4】耐久性が高い本革製だと長期間愛用できる
オフロードブーツは、転倒による擦過リスクや雨風にさらされても問題ない耐久性を備えた素材の本革製を選ぶのがおすすめ。本革製なら、強度が高い、エンジン熱にも強い、履きやすいなどのメリットを享受できます。
ただし、デメリットに価格が高い、メンテナンスの手間がかかる、最初は硬く馴染むのに時間がかかるなどが挙げられます。本革製より安価でお手入れの手間がかからないものだと、マイクロファイバー製の合成皮革、耐久性があり軽いポリマーといった素材があるので、自分に合った素材を選びましょう。
【5】通気性や防水、抗菌などの機能性もチェック
オフロードブーツはプロテクション以外の機能も備えているので、必要に応じて選択することが大切です。泥地や水場を走行する場合は、防水性のあるものをチョイスしましょう。長時間走行、とくに夏でもバイクに乗ることが多い方は、通気性や抗菌ソールなどを採用しているものにすれば快適ですよ。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)