世の中に、メモを取ることが必要なシーンは山ほどあります。特に社会人になると、会社での会議や打ち合わせ、セミナー、企業説明会、商談など、メモを取る場面が非常に多くなります。
後から振り返って情報を整理したり、資料作成に利用したり、備忘録としてなど、重要な役割を担っているメモ。では、このメモをより仕事に活かせるようにするには、どうすればよいのでしょうか。
上手なメモの取り方のポイント
コツをつかみ工夫することで、効率的にメモをすることが可能です。また、要点をおさえていれば、後から見返した際にわかりやすく、仕事でも有効活用できるでしょう。
漢字を無理に使わない
漢字は画数が多いため、一字書くのに時間を使ってしまいます。漢字よりは、ひらがなやカタカナの方が、画数が少ない分速く書けるので、意識するといいでしょう。
もし仕事でよく出てくるワードが決まっているのであれば、略語(アルファベットの組み合わせなど)を決めておくのも一つのテクニックです。通訳の方のメモの取り方では、自身で決めた記号がよく利用されています。
見返した時に自分で意味が理解できれば問題ありません。
要点のみをまとめる
ビジネスにおいて基本となる、5W1H(Who(だれが)When(いつ)Where(どこで)What(なにを)Why(なぜ)How(どのように))を意識したメモの取り方をすることで、最低限必要な情報は記録できます。
ひとつのメモ帳にまとめる
せっかく有益な情報がメモされていても、あちこちに散らばってしまっていては見返しづらくなり、使いものにならなくなる可能性もあります。
使いやすいサイズの手帳やノートを選定して、一冊にまとめるように心がけましょう。
余白を残す
余白は積極的に残しながらメモを取りましょう。
追記するスペースを取っておくことで、見返した際に思い浮かんだことを書き足したりできます。追記する内容がなくても、余白が多いほうがメモ自体を読みやすくなります。
色を使い分ける
よりわかりやすいメモの取り方として、3色ボールペンを使う方法があります。
メモ自体は黒インクで書き、重要なポイントだというところは赤インクで囲んだり、補足事項を緑インクで書き足したりすることで、後で読み返した時に「何がポイントだったのか」が一目で分かります。
メモを取ることのメリット3選
メモを取るメリットをしっかりと確認し、自分に合ったメモの取り方を身に付けましょう。
情報を整理できる
会議などで配布される資料には、あれもこれもと情報が詰め込まれておらず、必要最低限になっています。そこに説明する人の言葉で補足が入るので、補足を取りこぼさないようメモが重要になります。
要点をとらえキーワードをメモすることで、必然的に情報の整理整頓がされているのです。
アイデアにつながる
メモはただの記録としてだけではなく、ふとしたときにアイデアの元になり得るのです。
まだアイデアとして「形」になっていなくても、今どのような考えを持っているのかをメモしておくことで、時間が経ってから何かのきっかけで企画にまで練り上げることができたりします。
備忘録として役立つ
人間は忘れる生き物です。仕事も日常も、いつも同時にさまざまなタスクが進んでいるので、目の前のこと以外も忘れないでいることは困難です。
メモの取り方を工夫し、見返してリマインドすることで必要なタイミングで情報を再度引き出せるので、ぜひメモを取りましょう。
上手なメモの取り方を押さえよう
それぞれの場面や職種によっても、適したメモの取り方というのはさまざまでしょう。しかし、使うツールは違ったとしても、ポイントとなる点はそこまで大きな差はありません。
仕事の仕方や学生生活、日常生活においても、メモの取り方によって効率的な結果に結びついていきます。
これまで実行していなかった方は、ポイントを意識しながらメモを取る練習から始めて、キャリアアップ・スキルアップを目指しましょう。