Logitechは9月21日、マウスやキーボードのハイエンドラインMXシリーズの小型ワイヤレスマウス「MX Anywhere 3」と、同モデルをApple製品向けに最適化した「MX Anywhere 3 for Mac」を発表した。ホイールをMagSpeed電磁気スクロール対応にアップデートし、ボタン構成を変更、デザインを改良した。価格はどちらも79.99ドル。カラーは通常版がグラファイト、ペールグレイ、ローズの3色、Mac版はペールグレイの1色。

  • MX Anywhere 3

    左からグラファイト、ペールグレイ、ローズ

ホイールは、昨年9月に登場したハイエンドマウス「MX Master 3」と同じホイール機構を備える。ラチェット (ラインバイライン)とフリースピン (超高速)の2つのモードに加えて、遅い回転ではクリック感のあるスクロール、速くスピンさせると高速スクロールに自動的に切り替わるSmartShift機能に対応する。電磁気を用いたMagSpeed電磁気スクロールは、高精度なスクロールから一瞬で1,000行を移動できるような超高速スクロールまでダイナミックに抵抗を調整し、あらゆる作業シーンにおいて快適なスクロールを可能にする。

MX Anywhere 2Sにはホイールを左右に傾けるボタンがあり、標準で水平スクロールが割り当てられていた。MX Master 3と同じMX Anywhere 3のホイールにはチルトボタンがなく、ホイールは中央ボタンとしてのみ機能する。またMX Master 3が備えるサイドホイールも持たないが、MX Anywhere 3はサイドボタンの1つを押しながら同時にホイールをスクロールすることで水平スクロールが可能。カスタマイズ機能を使って、中央ボタンや表面のボタン (標準設定はスクロールモード変更)をジェスチャーボタンにすることでジェスチャーコマンドも使用できる。6つのボタンという制限はあるが、コンパクトなサイズでMX Master 3と同じような豊富な機能を利用できるマウスになっている。

  • デザイン改良で操作性が向上

    シリコン素材をサイドに使用、グリップ性が向上

コンパクトでも手にフィットして操作しやすいMX Anywhere 2Sの基本デザインを踏襲しながら、表面やサイドのボタンの形状を改良、また側面の素材をラバーからシリコンに変更した。本体サイズは34.4×65×100.5mmで、重さが99gとMX Anywhere 2S (34.4×61.6×100.3mm、重量106g)より軽量になった。センサーは透明なガラスや反射面でも使えるDarkfield、感度は200~4000dpi (初期値1000dpi)。500mAhのリチウムポリマー電池を内蔵し、通常の使い方で満充電から最長70日使用できる。充電用ポートはUSB-C。ワイヤレスはBluetoothとUnifyingをサポートし、最大3台の機器との接続を登録して、底面のEasy-switchボタンで接続先を切り替えられる。また、マウスのポインタの移動のような簡単な操作で、同じネットワーク内にある複数の機器への接続を切り替えられる「Flow」にも対応する。

通常版の対応OSは、Unifying接続でWindows 10/ macOS 10.15以降/ ChromeOS/ Linux。Bluetooth接続でUnifying接続のOSに加えてiPadOS 13.4以降をサポートする。

Mac版は、MacやiPadで使いやすいようにプリセットされている。ワイヤレスがBluetoothのみでUnifying USBレシーバーが付属しない。同梱の充電ケーブルはUSB-C to USB-C (通常版はUSB-C to USB-Aケーブル)。対応OSはmacOS 10.15以降とiPadOS 13.4以降。

  • MX Anywhere 3 for Mac

    MX Anywhere 3 for Mac