三井物産、パナソニック、凸版印刷、博報堂、JR西日本の5社は、万博記念公園(大阪府吹田市)で自動運転車両を活用した次世代型モビリティサービスの実証試験を共同で実施すると発表した。
実証実験には、ソフトバンク子会社のBOLDLYが提供するフランス「ナビヤ」社製の自動運転EVバス「ARMA」を使用。これにパナソニックが開発中の透明ディスプレイを搭載し、透過して見える公園や庭園の風景と、ディスプレイに映し出される対話型アバターや多言語対応型アバターによるガイダンス映像を折り重ねて見ながら移動することで、楽しみながら学べる新たな移動体験型サービスとして提供する。
走行ルートは「パビリオンルート」「日本庭園ルート」の2つを設定。「パビリオンルート」は1970年万博のパビリオン跡地を巡り、対話型アバターの案内で50年間の移り変わりや2025年万博の未来を垣間見る約20分間のコースに。「日本庭園ルート」は、公園内の日本庭園の背景にある歴史や文化を多言語対応型アバターによるストーリー性あるガイダンスで楽しく学べる約30分間のコースとなる。
実験実施日は10月23日から11月16日までの金・土・日・月曜日(計16日間)。今回の実証実験を通して1970年万博や万博記念公園の持つ魅力や潜在価値を引き出すことにより、同公園のさらなる活性化の実現可能性を検証し、サービスの実装をめざす。