秩父鉄道は貨物専用線である三ヶ尻線内での甲種輸送が終了することを記念し、「三ヶ尻線さよなら甲種輸送記念乗車券」を9月28日に発売する。

  • 「三ヶ尻線さよなら甲種輸送記念乗車券」イメージ

三ヶ尻線は太平洋セメント熊谷工場に石灰石と石炭を輸送することを主目的に、1979(昭和54)年10月に開業した貨物線で、熊谷貨物ターミナル駅から三ヶ尻駅を経て武川駅までを結ぶ。熊谷貨物ターミナル駅でJR高崎線、羽生駅で東武伊勢崎線、寄居駅で東武東上線にそれぞれ接続していることから、各社の新型車両を秩父鉄道の電気機関車が牽引し、貨物として輸送する甲種輸送も行ってきた。

しかし、今年2月26日をもって熊谷貨物ターミナル~三ヶ尻間の石炭貨物輸送が終了。これにともない同区間が廃止となることから、9月末で三ヶ尻線内の甲種輸送も終了することとなった。

「三ヶ尻線さよなら甲種輸送記念乗車券」は、武川駅から羽生駅および寄居駅までの大人片道券各1枚のセットで、発売額は1,070円。台紙と乗車券が一体となったポストカードサイズで、東武鉄道の特急車両500系「リバティ」を甲種輸送(熊谷貨物ターミナル駅・三ヶ尻駅・武川駅・羽生駅経由)した際の写真がデザインされた。秩父鉄道の羽生駅、熊谷駅、武川駅、寄居駅、長瀞駅、秩父駅、御花畑駅の各駅窓口と「ちちてつe-shop」にて販売される。