JR貨物は、東福山駅の新総合事務所(駅事務所)が9月15日に完成したと発表した。別棟だった駅事務所と利用運送事業者の事務所を一体化し、高層化したことにより、貨物鉄道利用の拡大に活用可能な新たな用地が生み出された。総合物流施設やトラック駐車場等への活用を検討するとのこと。
JR貨物は昨年度から、物流結節機能を有する貨物駅において、利用者の利便性と災害時の対応力を向上し、職場環境の改善を図るため、将来を見据えた理想的な駅のあり方を検討する「駅のグランドデザイン策定」プロジェクトに着手。その第1号として東福山駅の新総合事務所が完成した。
東福山駅の新総合事務所は鉄骨造り3階建て。敷地面積は約1,000平方メートル。おもな設備として駅事務室、信号取扱所、営業所、利用運送事業者事務所、多目的トイレが設けられ、スロープなどのバリアフリー化やハザードマップによる浸水対策も行われた。駅北側用地にBCP対策のトラック駐車スペースも確保した。
JR貨物は今後も、利用者の要望や地域ごとのニーズに沿ったその土地の貨物駅のグランドデザインを検討し、鉄道輸送を基軸とした総合物流企業としての貨物駅の構築をめざすとしている。