サンシャイン水族館(東京都豊島区)で「夜のサンシャイン水族館 もっと性いっぱい展」が始まっている。昨年開催され話題を呼んだ「性いっぱい展」の第2弾とあって、今回の期待度もMAXだ。開催直前に行われたプレスデーで体験してきたので、さっそく見どころをご紹介したい。
触覚や嗅覚も刺激する体感型イベント
さまざまな角度から生き物の“性”にスポットを当てる今回の展示イベント。水槽の前では通常の解説とは別に、性に関するイラスト付きパネルや貴重な交尾の瞬間を収めた動画を見ることができるので、展示されている生き物の“性”生活をより深く理解できる。運が良ければ、パネルや動画で紹介されているシーンを目の前の水槽で実際に目撃できるかもしれない。
入場時に配られる「愛のトキメキプロップス」も、本イベントを楽しむための重要なアイテムとなる。ちょっと卑猥な形をしているが、これを使ってトラフザメの“アソコ”の硬さがチェックできるというから驚きだ。
使い方は簡単で、入場してすぐのところにある「ツンツンの壁」の穴に「愛のトキメキプロップス」の先端部分を入れてツンツンすればOK。ほかにも、ペダルを踏むことで生き物が存在や性をアピールする際に発する匂いが嗅げる「クンクンの壁」を用意。いずれも日常では経験できない貴重なものだけに、来場時は必ず体感していただきたい。
屋外エリアに展示されるシロナガスクジラの巨大な◯◯◯
屋外エリア「マリンガーデン」では「模型展示」に注目したい。ここでは、シロナガスクジラのペニスの原寸大レプリカが堂々と陳列されている。大きい個体では全長30mにもなる世界最大の生物・シロナガスクジラ。そのペニスの大きさも動物界トップに君臨し、根元まで含めるとその長さは5m近くに達するというから随分と立派なものをお持ちだ。
その横に並ぶのは、ラッコとセイウチの陰茎骨(いんけいこつ)だ。陰茎骨とは哺乳類の男性器の中にある骨のことだが、人間やシロナガスクジラなど、一部には持たないオスもいる。ちなみに、展示されているシロナガスクジラとセイウチの模型は、本イベントのためにサンシャイン水族館のスタッフがこだわりぬいて作り上げた力作なのだとか。その努力をぜひとも感じてほしい。
イベント中は、今夏にオープンしたばかりの新エリア「海月空感」がピンクに染まり、館内には通常とは違うBGMが流れるなど、幻想的な空間に変貌しているサンシャイン水族館。恋人と待ち合わせて一緒に出かけてみると、いつもとは違った刺激があって面白いだろう。家族連れやお一人様はもちろん、学術的に興味があるという好学の士にもオススメできるイベントだ。
■開催概要
会期:2020年11月5日まで
時間:18:30~22:00(最終入場21:00)のナイトタイム
入場料:一般(大人)2,400円、こども(小・中学生)1,200円 、幼児(4才以上)700円
※年パス会員は半額