「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020 Powered by Hulu」(18日〜22日 Hulu上で開催)オープニングセレモニーが18日に都内で行われ、山田裕貴、奈緒、杉原輝昭、笠井信輔(司会)らが登場した。

  • 左から杉原輝昭、山田裕貴、奈緒

    左から杉原輝昭、山田裕貴、奈緒

同映画祭は北海道・夕張市にて行われる映画祭で、今年で30回目を迎える。新型コロナの影響により、18日〜22日にHulu上での初のオンライン開催となった。オープニングセレモニーでは輝かしい活躍を見せる俳優やクリエイターに対し「新しい波(ニューウェーブ)を起こして欲しい」という気持ちを込めて表彰する「京楽ピクチャーズ.PRESENTSニューウェーブアワード」受賞者3名が登場し、京楽ピクチャーズ 代表取締役社長 小川博史からトロフィーを受け取った。

男優部門で受賞した山田は「本当に嬉しく思います。僕、北海道にはご縁がありまして、朝ドラ『なつぞら』だったり、6年前の初主演映画『ライヴ』で夕張を訪れて、ゆうばり国際映画際でご挨拶させていただいたりということがありました」と明かす。「初主演作でご縁があるんですが、決して主演作が多い俳優というわけではなく、本当に地道にコツコツ積み上げてきたものを誰かが見てくれていたんだなと感じます。これからもコツコツコツコツ波を起こし続け、素敵な作品、素敵な役、素敵な俳優として何かを届けられる存在になっていけたらと思います。これまですべて僕を支えてくださったみなさんに感謝しています」と喜びを表した。

ちょうど18日に誕生日を迎えた山田は「三十路になりました!」と笑顔に。北海道夕張市のマスコットキャラである"メロン熊"が現れ、山田を噛むと「うわあ〜、びっくりした! ア〜! すごい、いい匂いがする!」と驚き、笠井アナは「メロン熊、実は、口臭に気を付けてるんですよ」と紹介する。プレゼントのぬいぐるみを受け取った山田は「今日という日が、30代のスタートになるんですよ。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭も30歳ということで、ものすごくご縁を感じる」と語り、「気を遣って僕をえらんでくださったのかなと思って運営の人に聞いてみたら『えっ誕生日だったんですか!』ということで、俳優として選んでいただいたことが確認とれました」と会場を笑わせた。

女優部門の奈緒は「すごく緊張していたんですが、山田さんのお誕生日のお祝いで少しだけ心が和みました」と山田に感謝。「このような希望ある賞をいただけてとても光栄に思います。何よりも、大変な時期に映画祭に参加できていることを幸せに思っています」と話を続け、「新しい波を起こして欲しいという賞を自分がいただけるとは想像もしてなかったんですが、思い返してみると自分は今日この日まで、新しいことにたくさん挑戦させていただける出会いに恵まれてきたと思います」と振り返る。「1日でも早く映画館が満席になること、来年はゆうばりで映画を愛する皆さんとお会いできることを切に心から願っております」とスピーチを締めくくった。

また、クリエイター部門の杉原監督は「ひとえに現場でがんばってくれるキャストの皆さん、わがままに答えてくれるスタッフのみなさん、特撮を愛してくれるファンの皆さんのおかげだと思っています」としみじみ。『仮面ライダー』シリーズ監督を務めることについて「子供たちが見る作品なので、模範になれることができればとはいつも思っています」と信条を表し、「今回の『ゼロワン』もいろいろ挑戦させていただいたんですけど、このような賞をいただいたということは評価いただいたんだなと非常に嬉しく思っています」と喜んだ。