東京の日本橋三越本店新館にある「ビックカメラ 日本橋三越」、9月18日に増床オープンしました。これまで1フロアだったのが2フロアになり、売り場面積は1.7倍に。特に、フィットネス機器やおもちゃが充実しました。新設コーナーを中心にレポートします。
ビックカメラ 日本橋三越は2020年2月にオープン。百貨店の雰囲気をそのままに、落ち着いた店内とゆったりした展示、そして他店では扱っていないようなハイエンド商品を中心とした品ぞろえが特徴です。
接客面では、日本橋三越本店のスタイリスト(販売員)200名と連携。三越の来店客をビックカメラに誘導するほか、「テレビとテレビ台が欲しい」といったお客には一緒に接客するなど、商品カテゴリーを超えて対応しています。
制服も他店とは違います。ビックカメラといえば「赤いベスト」ですが、ビックカメラ 日本橋三越の制服はスーツスタイル。百貨店の買い物気分のまま、家電も選べるわけです。
おうちフィットネスをサポートする「KADEN FiTNESS」コーナーを新設
今回の増床では、フィットネス機器「テクノジム(イタリア製)」など、機能とデザインに優れたフィットネス機器を充実させたコーナーを7階に新設。加えて、ジューサーやカロリー表示機能付きの炊飯器など、フィットネス機器と一緒に使うと効果的な調理家電もあわせて展示しています。
フィットネス機器は店舗で試せるため、運動強度や稼働域などもしっかり確認できます。売り場にはフィットネスの専門知識を持つ販売員が常駐するそうなので、いろいろ相談できますね。
「ブリオ」「ボーネルンド」が充実した玩具コーナー
玩具コーナーには、お客から要望が強かった「ブリオ」「ボーネルンド」といった木製玩具や、乗用玩具を充実させました。もちろん、プラレール、シルバニアファミリー、ゲームといった定番品も取りそろえています。
テレワークを助けるアイテムを集めたPCコーナー
テレワークやオンライン授業が広がったことで、パソコンに関する問い合わせも増えたとのこと。そこでPCのコーナーを広げ、実機を展示するほか、テレワークをイメージした売り場を作って各種アイテムを提案しています。
三越本館との連絡通路付近には携帯電話コーナー
三越本館と連絡通路付近は、ビックカメラ店内で最もお客の通行量が多くなる場所。ここに設置したのが携帯電話コーナーです。「携帯電話コーナーは重要視しています」とビックカメラ 日本橋三越店の橋本賢太店長。5Gの説明のほか、5Gになったらできることなど、しっかり接客していくそうです。
電子ピアノやオーディオも展示
既存のコーナーも、品ぞろえを変えています。6階ビックカメラ店舗入り口付近にある「クオリティタイムゾーン」には、新たに電子ピアノと大型オーディオを展示。ソファに座りながらゆっくり説明を聞けます。
白物家電では、冷蔵庫や洗濯機の売り場面積を従来の約3倍に増やし、展示商品数を約2.5倍に拡大しました。デザインや質感などもしっかり確認できますね。照明器具はお客からのリクエストをうけ、スタンド型を充実させています。停電時に便利な家電を集めたコーナーや、リフォームの相談を専門で受け付ける「リフォームカウンター」なども用意しました。
ゆっくり買い物したいときに使いやすい店舗
ビックカメラ 日本橋三越は、全体的に什器の高さがなく見渡しやすい作り。店内のBGMが控えめで、コンパクトにまとまった店舗です。話題のアイテムや定番のアイテムはしっかり抑えつつ、百貨店内という立地を生かして、一般的な家電量販店には展示がないアイテムも扱っています。商品構成は三越とビックカメラで相談したほか、売り場担当者などが意見を出し合って決めてきたそう。
ビックカメラ 有楽町店のように、アイテムをたくさん展示して、多層階で宝探しをするように買い物を楽しむ店舗とはちょっと雰囲気が異なります。
「たくさんある中から探すのが大変」「ゆっくりした雰囲気で買い物したい」「座って接客をうけたい」「高齢の親と一緒に買い物に行きたい」といった人に、特にオススメしたい店舗です。家電や玩具を買いたくなったら、ぜひ思い出してみてください。営業時間は日本橋三越本店に準じます。