フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、コロナ禍で奮闘する横浜中華街の人々を追った『コロナと中華街 ~私はこの街で生きていく~』を、20日に放送する。

年間2,400万人が訪れる横浜中華街だが、6月上旬、緊急事態宣言が解除された後も、人通りは戻らなかった。日本で最初に新型コロナウイルスに関するニュースの“発信源”となったダイヤモンド・プリンセス号が、横浜港に停泊していたことにより、どこよりも早くゴーストタウンと化してしまったのだ。

観光客の姿も消え、ほとんどの店が営業を休止する中、営業を続けてきた店がある。大通りから入った路地で40年間、店を続ける「龍鳳酒家」。日本で生まれ育った両親と一人娘が営む、地域に愛される人気店だ。

コロナ禍で客足はすっかり途絶え、収入が激減する中、店の生き残りをかけて、ワンコイン・500円の中華弁当を地域に配達する。それでも、かつての売り上げにはほど遠く、長年、店を守り続けてきた父はついに「店をやめるしかない」と口にし始める。

一方、「絶対に店をつぶしたくない」と弁当が詰まったリュックを背負い、自転車のペダルを踏むのは、一人娘の郁瑛さん。日本人として中華街で生まれ育ち、今も店の上に暮らしながら、“若女将”として店を切り盛りしてきた。彼女にとっては、この中華街、そしてこの店が自分の故郷であり、居場所でもある。「他に行く場所なんてない」そう語る郁瑛さんは、なんとか中華街の明かりを灯し続けるべく、奮闘するのだが…。

ナレーションは、女優の森田望智が担当する。

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