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【この記事のエキスパート】
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子
武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。
音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。
現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。
親指に装着して使うピックを「サムピック」といいます。アルペジオ奏法で低音をクリアに演奏でき、ストロークとの切り替えもスムーズにできますよ。本記事では、親指に装着して使うピック「サムピック」の選び方とおすすめ商品をご紹介します。初心者にもおすすめですよ。
アルペジオ奏法に!
サムピックとは?
サムピックとは、その名の通り親指にはめて使うアイテムです。おもに指弾きでアルペジオ奏法(分散和音)をするときに使用します。アコギやウクレレだけでなく、エレキギターでも使用する人もいますよ。サムピックを使うと、低音がクリアに聴こえる、正しい右手のフォームを身につけやすいなどのメリットがあります。はじめは慣れない、難しいと思うかもしれませんが、初心者にもおすすめのアイテムです。
また、サムピックと混同しやすいのが「フィンガーピック」。どちらも指につけてギターを演奏するものですが、使い方が異なり、フィンガーピックは親指以外にはめて使うものを指します。
正しいフォームできれいな音が出る!
サムピックの選び方
それでは、サムピックの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】材質による特徴を知ろう
【2】形状の違いをチェック
【3】薄めはストローク、厚めは単音弾きにぴったり
【4】サイズが合わなかったら調整しましょう
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】材質による特徴を知ろう
一般的にサムピックの材質は、金属・プラスチック・べっ甲が多く使われています。材質により特徴が異なっているため、それをよく知り自分の好みに合った材質のサムピックを選びましょう。
指弾きとの違いがわかりやすい「金属製」
金属製のサムピックは、アタック音が強いはっきりとしたサウンドを出ることが特徴です。ピック弾きとの違いが出しやすいため、両者のニュアンスの違いを出したい人は使ってみるとよいでしょう。
しかし、金属製のサムピックはしなりがないためピッキングが難しく、はじめてサムピックを使う人には使いにくいと感じられるでしょう。
指弾きに近い感覚で弾ける「プラスチック製」
プラスチック製のサムピックは、指弾きに近い感覚で弾けるのが特徴です。しなりのある材質であるため弾きやすくピッキングをコントロールしやすく、はじめてサムピックを使う人にも使いやすいでしょう。
形状や厚さ、デザインなど豊富なラインナップがあるため、好みのものを見つけやすいのも特徴のひとつです。しかし、金属やべっ甲製のものよりも削れやすい材質のため、消耗が早いというデメリットがあります。
やわらかく優しい音が出せる「べっ甲製」
タイマイという亀の甲羅を原材料として作られているべっ甲製。べっ甲製のサムピックでなければ出すことができない特徴的なやわらかく優しい音は、聴けばすぐにわかるでしょう。
タイマイは手に入れにくい素材であるため、金属やプラスチック製のサムピックよりも高価であるのがデメリットです。そのため、気をつけて保管するようにしましょう。
【2】形状の違いをチェック
サムピックにはさまざまな形状があります。形状によって向いている演奏スタイルが異なりますので、自分の演奏スタイルに合ったものを選びましょう。
ストロークも単音弾きにも向いている「ノーマルタイプ」
はじめてサムピックを使う人にも弾きやすいノーマルタイプ。ストローク弾きにも単音弾きにも向いているため、どんなジャンルの音楽にも対応できるのが特徴です。
ノーマルタイプでも材質や厚さが異なれば、微妙に弾きやすさや音が違ってきます。さまざまな種類のものがあるため、弾きやすいサムピックを見つけやすいでしょう。
ストロークに向いている「POPタイプ」
親指にはめる部分を、トライアングルタイプやティアドロップタイプのピックに取りつけたPOPタイプ。ストローク弾きに向いているサムピックです。
人差し指と挟めば通常のピックのようにも使えるため、ピックをよく落とす人は使ってみてもいいでしょう。しかし、固定されてしまうので、ピックと弦が当たる角度を調整しにくく、微妙なニュアンスを表現しづらいというデメリットがあります。この問題を解消するために、親指をはめる部分をある程度伸縮性がある素材にした商品も発売されています。
単音弾きに向いている「スピードピック」
弦を弾く部分が細くなっているスピードピック。ストローク弾きよりも単音弾きに向いているサムピックです。速弾きにもおすすめ。
初心者には使いにくいタイプですが、ふだんから小さめのピックを使っている人ならはじめてサムピックを使う人でも違和感なく使えるでしょう。弦と当たる部分の細さは種類によって異なるため、弾きやすいものを注意して探す必要があります。
【3】薄めはストローク、厚めは単音弾きにぴったり
サムピックは、厚さによって向いている演奏スタイルが異なっているので注意が必要です。1mmなどの薄めのものはやわらかく微妙なタッチを表現できるため、ストロークプレイがしやすいです。厚めのものは硬くピッキングの強弱を表現できるので、単音弾きに向いています。
適度な厚さのものを選べば、ストロークプレイにも単音弾きにも対応できるため、プレイスタイルが定まっていない人には使いやすいなサムピックでしょう。
【4】サイズが合わなかったら調整しましょう
サムピックの親指を入れる部分は、同じ種類でも微妙に異なります。緩すぎると弾いているうちにずれてきてしまうため、弾きにくくなってしまうでしょう。逆にきつすぎるとピックが固定されてしまうため、弦に当てる微妙な角度を調整できなくなってしまいます。
プラスチック製ならサイズが合わないときでも、お湯でやわらかくして自分の指に合うように調整できます。このときピック部分に熱湯をかけてしまうと、変形して弾きにくくなってしまう可能性があるので注意してください。また、ヤスリで削るなど加工をして自分の好みの形にカスタムする人もいます。
エキスパートからのアドバイス
【エキスパートのコメント】
はっきりとした低音の発音やアルペジオの演奏をしやすくする、サムピック。選ぶ際は指へのフィット感やピッキングなどの感覚、音の鳴り具合をよくチェックして、希望に合うものを見つけてください。サムピックは素材も形状もさまざま。先端が細いもの、金属製、サイズ調整がかんたんにできるものなど数種類用意して、演奏スタイルに合わせて使い分けるのもいいでしょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)