小惑星リュウグウでサンプル採取を行い、イオンエンジン最終運転も無事に終え、12月地球帰還をめざして航行中の小惑星探査機「はやぶさ2」。“はやぶさミッション”の10年の歩みを締めくくる宇宙科学ロマン・ドキュメントとして制作された『劇場版HAYABUSA2〜REBORN』が、11月27日よりユナイテッド・シネマ豊洲など全国劇場でロードショーされる。ポスタービジュアルやムビチケ情報が解禁され、上坂浩光監督のコメントも到着した。

  • 劇場版HAYABUSA2〜REBORN

    『劇場版HAYABUSA2〜REBORN』
    (C)HAYABUSA2〜REBORN製作委員会

プラネタリウム向けのフルドーム映像などを手がけるライブが制作した第1作『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』と、全国の科学館・プラネタリウムなどで現在上映中の3作目『HAYABUSA2〜REBORN』を再編集し、ひとつの作品にまとめて劇場版として上映するもの。

ライブの『HAYABUSA』シリーズは、初代はやぶさの地球帰還後に劇場公開された実写映画とは異なり、人物はほぼ登場しない。かわりに、ナレーター(篠田三郎)が視聴者と“擬人化”されたはやぶさに向かって、小惑星を調べる科学的な意義や、数々の苦難を乗り越える様子を静かなトーンで語りかけていく。

上坂浩光監督がシナリオも手がけ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の協力のもと、ライブが制作。NEC、大正製薬も協賛している。音楽は酒井義久。配給・宣伝はローソンエンタテインメント。

本ポスタービジュアルでは、はやぶさ2が小惑星リュウグウの地表を砕き、石と砂塵を巻き上げながら離陸する姿をイメージ。壮大な宇宙の中に浮かぶはやぶさ2の周囲には光が舞い、神秘的なビジュアルに仕上げている。

事前に座席を選べるムビチケコンビニ券が9月18日午前0時から11月26日まで発売される。料金(税込)は一般1,500円、小人900円。ローソンチケットサイトで販売するほか、全国のローソン、およびミニストップ店内のLoppiLoppiでも受け付ける(Lコード:92011)。なお、ムビチケ前売券(オンライン)もムビチケWebサイトにて同時発売される。

『劇場版HAYABUSA2〜REBORN』のあらすじ

小惑星リュウグウのカケラを持ち帰るため、再び広大な宇宙空間へ飛び立ったはやぶさ2。

それから2年半、32億キロの距離を進み続けた孤独な旅路の末、待ち受けていたのは、想定外のリュウグウの姿だった。

あらゆる場所が岩で覆われ、タッチダウンに最適な、平らな場所が存在しなかったのだ。

「君を”また”失ってしまうかもしれない」小惑星イトカワでの悪夢が去来する。

はやぶさ2はどのように困難を乗り越え、数々のミッションを成功させていったのか。

そして彼がリュウグウで見つけたものとは……

上坂浩光監督からのメッセージ

劇場版「HAYABUSA2〜REBORN」は、小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」を描いたプラネタリウムフルドーム映像作品3部作の完結編です。
今回は劇場版を作るにあたって、1作目の「HAYABUSA - BACK TO THE EARTH -」と3作目の「HAYABUSA2〜REBORN」を再編集し、一つの作品にまとめました。
それによって「はやぶさ」「はやぶさ2」ミッションの主軸がより鮮明になったと思っています。
「はやぶさ」が地球に帰還してから10年、リュウグウでの探査を終え、今まさに地球に向かっている「はやぶさ2」の道程を、是非ご覧ください。
監督:上坂浩光

  • 劇場版HAYABUSA2〜REBORN

    上坂浩光監督
    (C)HAYABUSA2〜REBORN製作委員会