女優のMEGUMI、俳優の醍醐虎汰朗、藤井道人監督が16日、東京・新宿バルト9で開催されたVRショートムービー『宇宙でいちばんやさしい時間』(18日からauスマートパスプレミアム会員向けに限定配信)特別披露上映会に出席した。
清原果耶演じる少女・つばめの不思議な出会いと成長を描いた映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』。劇場版に続いて藤井監督がメガホンを握り、『宇宙でいちばんやさしい時間』で初のVR撮影に挑んだ。つばめの元彼・笹川マコトが経験する「大切な心優しい一日の出来事」を老婆・星ばあの視点を通して描き、醍醐は劇場版に続いてマコト役、VRショートムービー版に新たに起用されたMEGUMIはマコトの母親役を演じる。
MEGUMIは、「カメラを見る違和感、カメラの上に毛が生えているみたいな感じだった(笑)」と星ばあ視点のカメラに違和感を覚えながらも、「なかなか環境に馴染むまでは時間がかかりましたが、俳優部としては最初から最後までの1シーンを一連でできるのは楽しい。緊張感とほどよい興奮は面白かったです」と役者としてのやりがいも噛みしめた。
また、劇中では星ばあの前で素直な態度を見せないマコトに、母が小言をいう場面も。「絶妙にムカつく感じなんですよ。役として」と醍醐の演技に引っ張られたことを明かし、「私も息子がいるので本当に助かりました。すぐに“オカンスイッチ”が入るというか」と笑顔を見せた。
「本当にそこにいる感覚になるというか。みんなで会話しているところに自分がいる感じ。物語の中を体感しているのは、本当に面白いなと思いました」とVR撮影の興奮を伝えるMEGUMI。「(星ばあの)車椅子を押す係だったので、芝居だけじゃなくて撮影部の方々の目線で。(振動の)“ガタン!”があるんですよ」と車椅子の操作には慎重さも求められたようで、「この“ガタン!”を避けるという“ガタン避け”みたいなことにも集中したりして、役者以外の角度から考えられたのがすごく勉強になりました」と貴重な経験を振り返っていた。