プラススタイルは、手持ちのスマートフォンと連携して天体撮影が行えるスマート望遠鏡「eVscope」を9月16日に発売した。価格は税込379,800円だが、発売を記念して9月30日まで23,200円オフの356,600円で販売する。出品はビーラボが行い、発送は11月上旬以降を予定している。
光学最大50倍、デジタルズームでは最大400倍となるUnistellar製の天体望遠鏡。反射式の仕組みを応用しており、従来の望遠鏡では難しかった4.5インチ口径での高い集光性能を実現。ソニーの超高感度センサー「IMX224」を内蔵し、望遠鏡で捉えた天体などを撮影できる(デジタルズームは最大150倍までを推奨)。
iOS/Androidアプリ「Unistellar」と連携して、ライブ/ダイレクトビューによる天体の映像をリアルタイムで確認したり、RAW撮影などの操作が行える。スマホとの接続は、IEEE 802.11b/g/n準拠の無線LAN機能(2.4GHz帯)を介して行う。
独自のエンハンストビジョンテクノロジーにより、光害の影響が大きい都市部でも鮮明に星々を観察できるという。センサーで捉えた光を短時間で光を蓄積させる技術と、望遠鏡内蔵の算出モジュール上で行われる独自開発の画像処理アルゴリズムにより、高いクオリティの観測を実現。センサー設定と画像処理のパラメーターは自動で調整するため、ユーザーが操作する必要はないという。
ソフトウェアが天体の正確な位置を認識して、望遠鏡を最適な方向に向けてくれる独自の特許技術「AFD(自立フィールド検出機能)」を搭載。内蔵の座標データベースを参照して望遠鏡の視野に入った星を自動的に認識する。AFDと加速度センサー、電動マウントの組み合わせにより、さまざまな方角の天体に焦点を合わせ、手持ちのスマートフォンに天体の情報を送ることも可能だ。
アプリ内で観測したい天体を選ぶと、自動的にeVscopeが見つけ出す仕組みを備える。さらに「エキスパートモード」では、アプリのジョイスティックを使って方向を変えられるほか、露出なども変更できる。
内蔵バッテリーで動作し、連続動作時間は最大10時間。本体には3軸加速度センサーやコンパス、OLEDディスプレイを備える。極限等級は1分間で最大16等星。優れた条件下において数分間撮影した場合は最大18等星まで写せるという。分解能は2アーク秒。本体サイズは約230×650mm(幅×高さ)、重さは付属の三脚を含めて約9kg。
なお、eVscopeは地球外生命体の発見を目的とした非営利組織「SETI Institute(SETI)」とのパートナーシップによる天体観測キャンペーンに参加することもできる。