オープンワークは9月16日、「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2020』」を発表した。2017年1月〜2020年8月、就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」に退職者からの投稿が10 件以上ある3,976社12万3,557件のクチコミを対象データとしたもの。
退職者から高い評価を得ている企業として1位にランクインしたのは、世界的コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニー。
同社は、出身者に著名な起業家や経営者が多いことでも知られている。元社員の退職検討理由クチコミからも、退職後に活躍しているOB・OGの多さから退職自体にマイナスイメージが無く、むしろ「卒業」と捉え賞賛される組織風土であることや、入社する時点で退職後のキャリアを見据えていることがわかるという。
次いで、2位グーグル合同会社、3位プロテクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)、4位A.T.カーニー、5位リクルートホールディングス、6位フロンティア・マネジメント、7位ゴールドマン・サックス、8位GEジャパン、9位特許庁、10位ボストン・コンサルティング・グループと続いた。
今回のランキングでは、人材の流動性が高い外資系企業がトップ10の内7社を占める結果となった。
一方で、日系企業の中でも離職率が低い総合商社が2社ランクイン。厚生労働省の発表では、新卒就職者の入社3年目までの離職率は約3割であるのに対し、総合商社は非常に低く数%程度となっている。OpenWorkでの評価も高く「あまり辞めない」とされる総合商社の退職検討理由を見ていくと、長期雇用を前提としたキャリアパスや、配属リスク、年功序列の風土を挙げる声が見られたとのこと。