Appleは現地時間9月15日、「Apple Watch SE」を発表し、予約受付を開始した。発売日は9月18日。Apple Storeでの価格は、GPSモデルが279ドルから、GPS + Cellularモデルは329ドルから。本体カラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色。
【追記:国内での販売価格(税別)は、GPSモデルが29,800円から、GPS + Cellularモデルが34,800円から】
また、同日から新しいApple Watchバンドの注文受付も開始した。金具やバックルがない「SoloLoop」と「Braided Solo Loop in PRODUCT(RED)」については10月下旬から購入できるようになる。
Apple Watch向けの「watchOS 7」は9月16日より提供開始する。新しいApple Watch Series 6/Apple Watch SEの発表に合わせて、正式な配信日が明らかになったかたちだ。同OSはApple Watch Series 3以降で利用可能で、iOS 14を搭載したiPhone 6s以降が必要。ただし、すべてのデバイスで全機能を利用できるわけではない。
手ごろな価格ながら、最新のSeries 6譲りの機能充実
Apple Watch SEは、Apple Watch Series 6(既報)のデザインの要素と、Apple Watchの最も重要な機能を組み合わせ、手ごろな価格で販売するモデル。
常時表示ではないが、Series 3よりも30%大きなRetinaディスプレイを備え、大きくて読みやすいアプリアイコンとフォントを使用できる。さまざまな新しいウォッチフェイスも追加。心拍数を測定する光学式心拍センサーや、回すと触覚的な反応を返すDigital Crownを備える。ケースサイズは40mmと44mm。
Apple Watch Series 6と同じ加速度計、ジャイロスコープ、常時オンの高度計を備えており、最新のモーションセンサーとマイクを使用して、落下検知、緊急SOS、国際緊急通話、ノイズアプリなどが利用できる。
デュアルコアS5 SiPにより、Series 3の最大2倍速く動作。通話やSiri、トランシーバーの音質を向上させるために最適化された最新のスピーカーとマイクを搭載している。Bluetooth 5.0に準拠する。
高度なフィットネス機能を搭載。常時オンの高度計も備え、一日中リアルタイムの高度を提供。地上レベルから1フィートの測定まで上下の小さな標高の変化を検出でき、新しいウォッチフェイスに表示可能だ。組み込みのコンパスは、傾斜、標高、緯度、経度などを画面に表示。また、開発者はアプリのコンパス情報を利用してリッチなエクスペリエンスを作成できるという。
Apple Watchの緊急SOSを使用すると、ボタンを押すだけで迅速かつ簡単に助けを求めたり、緊急サービスに警告したりできる。旅行中、Cellularモデルであれば、緊急サービスへの国際通話をかけることも可能だという(国によっては使えない)。
転倒検出も備えており、カスタムアルゴリズムと、Apple Watch SEの最新の加速度計とジャイロスコープを使い、ユーザーが転倒したことを検出。手首の軌道と衝撃加速度を分析してアラートをユーザーに送る。落下後約60秒間、時計が不動を感知すると、自動的に緊急サービスを呼び出し、ユーザーの位置を緯度と経度の座標として提供する音声メッセージを再生するほか、緊急連絡先にメッセージを送信する。
ほかにも、聴覚の健康のために、内蔵マイクでユーザーの周囲の音のレベルを測定し、大音量により聴覚に損傷を及ぼす可能性がある場合に通知する機能も備えている。
watchOS 7では、ユーザーはStripes、Chronograph Pro、GMT、Artistを含む7つの新しいウォッチフェイスオプションを選べる。最大酸素摂取量(VO2 Max)や、睡眠追跡、自動手洗い検出、新しいトレーニングタイプなどのフィットネス機能も利用できる。手首から簡単にアクセスできるマップにはサイクリングの案内が含まれる。
watchOS 7ではほかにも、Family Setupを含む強力な新機能を利用できる。これにより、iPhoneを持っていない子どもや高齢の家族が、Apple Watch、睡眠追跡、自動手洗い検出、フィットネス機能などを楽しめるようになる。
Apple Watch SEのケースは、Appleの環境への取り組みに従い、100%リサイクルアルミニウムで作られている。ユーザーがすでに多くのUSB充電器を持っていることをふまえ、パッケージには充電用のACアダプターは同梱しない。